FP2級 2016年1月 実技(金財:個人)問4
問4
Mさんは、Aさんに対して、X投資信託の分配金等について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①~③に入る最も適切な語句を、下記の〈語句群〉のイ~リのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。「Aさんは、これまでにX投資信託から普通分配金と元本払戻金(特別分配金)を受け取っています。このうち、普通分配金による所得は(①)とされ、分配時に所得税および復興特別所得税と住民税の合計で(②)の税率による源泉徴収がされています。一方、元本払戻金(特別分配金)は非課税とされています。
仮に、Aさんが、X投資信託を、現時点の基準価額である1万口当たり10,500円で200万口すべて解約した場合、譲渡所得の金額は(③)となり、これに対して(②)の税率で、所得税および復興特別所得税と住民税が解約時に源泉徴収されることとなります」
- イ.利子所得
- ロ.配当所得
- ハ.雑所得
- ニ.10.147%
- ホ.20.315%
- ヘ.20.42%
- ト.100,000円
- チ.140,000円
- リ.360,000円
① | ② | ③ |
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正解
① | ② | ③ |
ロ | ホ | チ |
分野
科目:C.金融資産運用細目:10.金融商品と税金
解説
〔①について〕
投資信託の収益分配金は、株式投資信託であれば配当所得、公社債投資信託であれば利子所得となります。
X投資信託は、株式を運用対象にしているので株式投資信託です。よって、普通分配金は配当所得として20.315%の税率で源泉徴収されます。
よって、正解は[ロ]の配当所得になります。
〔②について〕
普通分配金は、配当所得として20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)の税率で源泉徴収されます。この税率は頻出ですので覚えておきましょう。
よって、正解は[ホ]の20.315%になります。
〔③について〕
売却益は「換金額-取得価額」の式で計算します。
換金額は1万口当たり10,500円とそのままですが、取得額は元本払戻金の分を減額した金額を使わなければなりません。解約時の個別元本は、購入時の基準価額10,000円から元本払戻金200円を差し引いた9,800円となります。
解約数は200万口なので、X投資信託の売却益は、
(10,500円-9,800円)×200=140,000円
よって、正解は[チ]の140,000円になります。
投資信託の収益分配金は、株式投資信託であれば配当所得、公社債投資信託であれば利子所得となります。
X投資信託は、株式を運用対象にしているので株式投資信託です。よって、普通分配金は配当所得として20.315%の税率で源泉徴収されます。
よって、正解は[ロ]の配当所得になります。
〔②について〕
普通分配金は、配当所得として20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)の税率で源泉徴収されます。この税率は頻出ですので覚えておきましょう。
よって、正解は[ホ]の20.315%になります。
〔③について〕
売却益は「換金額-取得価額」の式で計算します。
換金額は1万口当たり10,500円とそのままですが、取得額は元本払戻金の分を減額した金額を使わなければなりません。解約時の個別元本は、購入時の基準価額10,000円から元本払戻金200円を差し引いた9,800円となります。
解約数は200万口なので、X投資信託の売却益は、
(10,500円-9,800円)×200=140,000円
よって、正解は[チ]の140,000円になります。
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