FP2級 2016年1月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

Mさんは、Aさんに対して、投資信託について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「2024年中に一般NISA口座で株式投資信託を購入する場合、購入時手数料を含めて120万円を限度に、その投資信託をNISA口座に受け入れることができます」
  2. 「Aさんは投資信託を保有している期間中、運用管理費用(信託報酬)を負担する必要があります。この運用管理費用(信託報酬)は決算日に前決算日以降の期間分がまとめて控除されるため、決算日の基準価額はその分下がります」
  3. 「Y投資信託を解約した場合、信託財産留保額が徴収されますが、Y投資信託が償還された場合には、信託財産留保額は徴収されません」

正解 

××

分野

科目:C.金融資産運用
細目:3.投資信託

解説

  1. ×不適切。NISAの非課税枠には購入時手数料(販売手数料)は含まれません。約定金額で120万円まで投資可能です。投資信託に投資した場合、「普通分配金」と売却時の「譲渡益」が非課税になります。本肢は「購入時手数料を含めて」としているため誤りです。
  2. ×不適切。投資信託を保有している間の運用管理費用(信託報酬)は、投資信託の保有額に応じて日々支払う費用で、年率でいくら支払うのか、目論見書などに記載されています。本肢は「決算日に…まとめて」としているため誤りです。
  3. 〇適切。信託財産留保額とは、投資信託を中途解約する際、解約手数料とは別に徴収される費用で、販売会社が受け取るのではなく信託財産に留保されます。投資信託によって差し引かれるものと差し引かれないものがあります。
    信託財産留保額は中途解約者に対する罰金みたいなものですので、満期日まで保有し償還された場合には徴収されません。