FP2級 2016年1月 実技（金財:生保）問2
問2
Mさんは、Aさんに対して、老齢基礎年金について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①～③に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のイ～トのなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。「Aさんが原則として65歳から受給することができる老齢基礎年金の年金額は、780,100円（2015年10月時点の価額）となります。老齢基礎年金の支給開始年齢は原則65歳ですが、Aさんが希望すれば、60歳以上65歳未満の間に老齢基礎年金の繰上げ支給を請求することができます。仮に、Aさんが60歳0カ月で老齢基礎年金の繰上げ支給を請求した場合の減額率は（①）％となります。なお、Aさんが老齢基礎年金の繰上げ支給を請求する場合、その請求と同時に老齢厚生年金の繰上げ支給の請求を（②）。
他方、65歳以降も生活費等に困らない程度の収入を得ることができる場合には、老齢基礎年金の支給開始を繰り下げることもできます。仮に、Aさんが66歳に達する前に老齢基礎年金の請求をしなかった場合、Aさんは、66歳に達した日以後の希望するときから、老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をすることができます。仮に、Aさんが70歳0カ月で老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をした場合の増額率は（③）％となります」
- イ．24
- ロ．30
- ハ．42
- ニ．60
- ホ．72
- ヘ．しなければなりません
- ト．する必要はありません
| ① | ② | ③ |
広告
正解
| ① | ② | ③ |
| イ | ヘ | ハ |
分野
科目：A.ライフプランニングと資金計画細目：5.公的年金
解説
〔①について〕
老齢基礎年金は、65歳の支給よりも前に繰上げ支給の請求をすることができますが、「繰上げ月数×0.4％」で減額されます。60歳から受給する場合は5年＝60月繰り上げることになるので、減額率は「60月×0.4%＝24%」です。
よって、正解は[イ]の24(％)になります。
〔②について〕
老齢基礎年金の繰上げ支給をするときは、その請求と同時に老齢厚生年金の繰上げ支給の請求も併せてしなければなりません。一方、繰下げ支給は同時に行う必要はないのでいずれかのみ繰り下げることができます。
よって、正解は[ヘ]のしなければなりませんになります。
〔③について〕
老齢基礎年金の繰下げ支給は、66歳になる前に老齢基礎年金の裁定請求をしていなければ、66歳以降に申出することができます。繰下げ受給をすると「繰下げ月数×0.7%」の割合で増額されます。70歳から受給する場合は5年＝60月繰り下げることになるので、増額率は「60月×0.7%＝42%」です。
よって、正解は[ハ]の42(％)になります。
老齢基礎年金は、65歳の支給よりも前に繰上げ支給の請求をすることができますが、「繰上げ月数×0.4％」で減額されます。60歳から受給する場合は5年＝60月繰り上げることになるので、減額率は「60月×0.4%＝24%」です。
よって、正解は[イ]の24(％)になります。
〔②について〕
老齢基礎年金の繰上げ支給をするときは、その請求と同時に老齢厚生年金の繰上げ支給の請求も併せてしなければなりません。一方、繰下げ支給は同時に行う必要はないのでいずれかのみ繰り下げることができます。
よって、正解は[ヘ]のしなければなりませんになります。
〔③について〕
老齢基礎年金の繰下げ支給は、66歳になる前に老齢基礎年金の裁定請求をしていなければ、66歳以降に申出することができます。繰下げ受給をすると「繰下げ月数×0.7%」の割合で増額されます。70歳から受給する場合は5年＝60月繰り下げることになるので、増額率は「60月×0.7%＝42%」です。
よって、正解は[ハ]の42(％)になります。
広告