FP2級過去問題 2016年5月学科試験 問12

問12

生命保険料の払込みが困難になった場合に、保険料の負担を軽減する方法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 保険会社が解約返戻金の範囲内で保険料を自動的に貸し付けて、契約を有効に継続する自動振替貸付制度がある。
  2. 保険料払込期間の途中から保険金額を減額することにより、保険料の負担を軽減することができる。
  3. 保険料払込期間の途中で保険料の払込みを中止して、その時点での解約返戻金相当額をもとに、元契約の保険金額と同額の一時払定期保険に変更する延長保険がある。
  4. 保険料払込期間の途中で保険料の払込みを中止して払済保険に変更した場合、特約はすべて継続できる。

正解 4

問題難易度
肢13.5%
肢22.3%
肢35.5%
肢488.7%

解説

  1. 適切。自動振替貸付制度は、保険料の払込みがないまま払込猶予期間が経過した場合に、解約返戻金の範囲内で保険会社が保険料を自動的に立て替えて契約を有効に継続する制度です。
    保険料を払い込まずに保険料払込猶予期間が経過した場合、保険会社が解約返戻金の範囲内で保険料を契約者に自動的に立て替えて、契約を有効に継続する自動振替貸付制度がある。2021.3-12-1
    保険料を払い込まずに保険料払込猶予期間が経過した場合、保険会社が解約返戻金の範囲内で保険料を自動的に立て替えて、契約を有効に継続する自動振替貸付制度がある。2019.9-11-2
  2. 適切。保険金額を減らすことで、保険料の負担を軽減することができます。減額は保険金額の一部を解約したものとして扱われます。
    保険金額を減額することにより、保険料の負担を軽減する方法がある。2021.3-12-4
    保険金額を減額することにより、保険料の負担を軽減する方法がある。2019.9-11-1
  3. 適切。延長保険とは保険料の払込みを中止して、その時点の解約返戻金相当額をもとに元契約の保険金額と同額の一時払定期保険に変更するものです。
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    保険料の払込みを中止して、その時点での解約返戻金相当額を基に、元契約の保険金額と同額の一時払定期保険に変更する延長保険がある。2021.3-12-2
    保険料の払込みを中止して、その時点での解約返戻金相当額を基に、元の契約の保険金額を変えずに一時払定期保険に変更する延長保険がある。2019.9-11-3
    保険料の払込みを中止して、その時点での解約返戻金相当額を基に、元の契約よりも保険金額が少なくなる保険(元の主契約と同じ保険または養老保険)に変更する払済保険があり、特約はすべて継続される。2019.9-11-4
  4. [不適切]。保険料払込期間の途中で、払込みを中止して払済保険に変更した場合、特約はすべて消滅します。
したがって不適切な記述は[4]です。