FP2級 2016年5月 実技(金財:生保)問4
問4
はじめに、Mさんは、下記の各ケースにおいて、Aさんが死亡した場合の必要保障額を試算した。下記の<条件>を参考に、Aさんの必要保障額を計算した下記の表の空欄①~④に入る金額を求めなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。また、金額がマイナスになる場合は、金額の前に「▲」を記載し、マイナスであることを示すこと。<条件>
- 長男Cさんが独立する年齢は、22歳(大学卒業時)とする。
- Aさんの死亡後から長男Cさんが独立するまで(22年間)の生活費は、現在の日常生活費の70%とし、長男Cさんが独立した後の妻Bさんの生活費は、現在の日常生活費の50%とする。
- 長男Cさん独立時の妻Bさんの平均余命は、33年とする。
①万円 |
②万円 |
③万円 |
④万円 |
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正解
① 11,484(万円) |
② 0(万円) |
③ ▲166(万円) |
④ 5,940(万円) |
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:3.ライフプランニングの考え方・手法
解説
〔①について〕
<ケース1>の時点でAさんが死亡した場合に、日常生活費があといくらかかるかを計算することになるので、Aさんが死亡して長男Cさんが独立するまでの22年間と長男Cさんの独立後の妻Bさんの平均余命33年の合計額になります。
設例より、日常生活費は月額30万円ということなので、
[(1)長男Cさんが独立するまでの期間]
30万円×0.7×(22年×12月)=5,544万円
[(2)長男Cさんが独立後、妻Bさんの平均余命までの期間]
30万円×0.5×(33年×12月)=5,940万円
[(1)+(2)]
5,544万円+5,940万円=11,484万円
よって、正解は11,484(万円)になります。
〔②について〕
設例を見ると、住宅ローンには団体信用生命保険が付されています。このため、債務者が万が一、死亡および高度障害状態になった場合には保険金でローンの残高が完済されるため、返済すべき負債は残りません。
よって、正解は0(円)になります。
〔③について〕
表中に計算式が示されているように、(a)遺族に必要な資金の総額から(b)準備資金を差し引いた金額となります。遺族に必要な資金の総額は、①と②の答えを使って、
11,484+800+750+1,500+600+1,400+300=16,834万円
準備資金は表中より17,000万円なので、③の金額は、
16,834万円-17,000万円=▲166万円
よって、正解は▲166(万円)になります。
〔④について〕
①の計算過程で求めた金額です。長男Cさん独立後は、妻Bさんの平均余命まで33年間の生活費となりますので5,940万円が入ります。
よって、正解は5,940(万円)になります。
<ケース1>の時点でAさんが死亡した場合に、日常生活費があといくらかかるかを計算することになるので、Aさんが死亡して長男Cさんが独立するまでの22年間と長男Cさんの独立後の妻Bさんの平均余命33年の合計額になります。
設例より、日常生活費は月額30万円ということなので、
[(1)長男Cさんが独立するまでの期間]
30万円×0.7×(22年×12月)=5,544万円
[(2)長男Cさんが独立後、妻Bさんの平均余命までの期間]
30万円×0.5×(33年×12月)=5,940万円
[(1)+(2)]
5,544万円+5,940万円=11,484万円
よって、正解は11,484(万円)になります。
〔②について〕
設例を見ると、住宅ローンには団体信用生命保険が付されています。このため、債務者が万が一、死亡および高度障害状態になった場合には保険金でローンの残高が完済されるため、返済すべき負債は残りません。
よって、正解は0(円)になります。
〔③について〕
表中に計算式が示されているように、(a)遺族に必要な資金の総額から(b)準備資金を差し引いた金額となります。遺族に必要な資金の総額は、①と②の答えを使って、
11,484+800+750+1,500+600+1,400+300=16,834万円
準備資金は表中より17,000万円なので、③の金額は、
16,834万円-17,000万円=▲166万円
よって、正解は▲166(万円)になります。
〔④について〕
①の計算過程で求めた金額です。長男Cさん独立後は、妻Bさんの平均余命まで33年間の生活費となりますので5,940万円が入ります。
よって、正解は5,940(万円)になります。
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