FP2級 2016年5月 実技(金財:生保)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、Aさんに対して、必要保障額の考え方について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「<ケース1>における必要保障額はマイナスとなるため、計算上、死亡保障は必要ないことになります。しかし、今回の計算は妻Bさんが働き続けることを前提としていますので、少しても状況が変化すれば、必要保障額の算出結果が大きく異なる可能性があることに留意してください」
  2. 「教育費は進路希望等により大きく変わります。特に、高校・大学と進学するにつれて高額となり、国公立と私立(文系・理系・医歯系)、自宅と下宿などの違いにより、学費等に大きな差異が生じます。教育費の概算額は、文部科学省等の統計データや各生命保険会社の資料等で確認することができますので、参考にしてください」
  3. 「妻Bさんが死亡あるいはケガや病気等で働けなくなった場合、世帯収入が減少するだけでなく、それまで夫婦が行ってきた家事や育児等の労力を少なからず外部に頼ることになると思います。Aさんの生命保険の見直しと同時に、妻Bさんの加入内容も確認する必要があると思います」

正解 

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:3.ライフプランニングの考え方・手法

解説

  1. 〇適切。必要保障額がマイナスということは、現時点では死亡保障は必要がないということです。しかし、妻Bさんが子育てのために時短勤務にならざるを得ない状況なども想定されます。試算の前提条件が変われば必要保障額は大きく変わるので注意が必要です。
  2. 〇適切。教育費は子の希望進路によって大きく異なり、高校・大学と進学するにつれて高額となっていきます。また物価上昇によっても高くなっていきますので、文部科学省等の統計データや各生命保険会社の資料等で確認して、教育費を備えることが必要です。
  3. 〇適切。妻Bさんが死亡あるいはケガや病気等で働けなくなった時には、Aさんが仕事を休んで育児をしたり、保育園等に預けることになります。この場合、見込んでいた収入が得られないとともに支出もかさみ家計が困窮する事態に陥りかねません。妻Bさんの保障内容が、このようなリスクへの備えとなっているかを確認することが望まれます。