FP2級 2016年9月 実技(FP協会:資産設計)問38

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問38

正博さんの兄の貴志さんは、昨年会社を退職して退職一時金を受け取り、老後の生活費の補てんなどのために、退職一時金の一部を原資として、下記<資料>の個人年金保険に加入した。下記<資料>の個人年金保険の受取りに関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。

<資料>
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  1. 年金継続受取人とは、年金受取期間中に年金受取人が死亡した場合に、継続して年金を受け取ることができる人のことで、個人年金保険の契約者があらかじめ指定することができる。
  2. この年金は夫婦年金ではない。
「保証期間経過後に貴志さんが死亡した場合、章子さんは年金を受け取ることが()。また、保証期間経過後に章子さんが死亡した場合、貴志さんは年金を受け取ることが()。」
  1. (ア)できる (イ)できる
  2. (ア)できる (イ)できない
  3. (ア)できない (イ)できる
  4. (ア)できない (イ)できない

正解 2

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

〔(ア)について〕
本契約は契約者と受取人が貴志さん、被保険者と年金継続受取人が章子さんになっています。(注1)には年金継続受取人とは、年金受取期間中に年金受取人が死亡した場合に、継続して年金を受け取ることができる人と説明されています。したがって、受取人である貴志さんが死亡しても、被保険者である章子さんが生存している間は、章子さんが貴志さんに代わり終身年金を受け取ることができます

〔(イ)について〕
もし個人年金保険が夫婦年金であれば夫婦の少なくとも一方が生存している間、年金を受け取ることができます。しかし(注2)のとおり、この年金は夫婦年金ではないため、被保険者の章子さんが死亡した後、貴志さんは年金を受け取ることはできません

したがって適切な組合せは[2]です。