FP2級過去問題 2017年5月学科試験 問56

問56

遺言および遺留分に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 公正証書によって遺言をする際には、証人2人以上の立会いが必要とされる。
  2. 公正証書による遺言を撤回するための新たな遺言は、公正証書による遺言でなければならない。
  3. 被相続人の子の遺留分は、遺留分算定基礎財産の価額の2分の1相当額に法定相続分を乗じた額である。
  4. 被相続人の兄弟姉妹に遺留分は認められない。

正解 2

問題難易度
肢14.7%
肢273.2%
肢314.0%
肢48.1%

解説

  1. 適切。公正証書遺言を作成する際には、必ず証人2人以上の立会いが必要となります。ただし、遺言内容とかかわりの深い推定相続人・受遺者とその配偶者および直系血族等は証人になれません。
  2. [不適切]。遺言の撤回は、原則として、新しく作成した遺言に以前の遺言を撤回する旨を記述する方法により行います。どの遺言方式も効力に違いはなく、以前と同じ方式である必要もないため、公正証書遺言の記載内容を自筆証書遺言で撤回することも可能です。
  3. 適切。遺留分とは、一定の相続人に与えられた最低取得割合のことで、贈与や遺贈によっても侵害することはできない相続分の事です。その割合は、遺留分の権利者が直系尊属のみの場合は遺留分算定基礎財産の3分の1、それ以外は2分の1になります。
    したがって、被相続人の子の遺留分は、遺留分算定基礎財産の2分の1相当額に法定相続分を乗じた額となります。
  4. 適切。兄弟姉妹には遺留分は認められていません。被相続人との関係が一番遠く、生計も別であるケースが多いからというのがその理由です。
したがって不適切な記述は[2]です。