FP2級 2017年5月 実技(金財:生保)問5
問5
次に、Mさんは、Aさんに対して、生命保険の見直しについて説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。- 「遺族に必要な資金額の補てんとして、葬儀費用や教育費等は終身保険および定期保険特約の一時金を、遺族の生活費は収入保障特約の年金額を充当するという考え方があります。必要保障額の逓減に合わせて、保険料の支払額を抑制しつつ、過不足のない適正額の死亡保障を準備することをお勧めします」
- 「先進医療の治療を受けた場合、診察料、投薬料などは公的医療保険が適用されますが、先進医療の技術料は全額自己負担になります。また、一部の先進医療については技術料が200~300万円と高額となるケースもありますので、先進医療特約の付加をお勧めします」
- 「厚生労働省の患者調査等の各種データでは、入院日数が年々長期化しており、退院後の通院時の療養に係る費用負担も大きくなっています。疾病・災害入院給付金等の保障および退院後の通院保障をカバーする最新の医療保障への見直しをお勧めします」
① | ② | ③ |
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正解
① | ② | ③ |
〇 | 〇 | × |
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:3.ライフプランニングの考え方・手法
解説
- 〇適切。生命保険は遺族の生活費を確保するために重要なものですが、子の成長とともに必要保障額は変化してきます。保険期間の経過とともに保険金が逓減する逓減型の収入保障特約であれば、保険料負担を軽減しながら、毎年一定額が必要となる遺族の生活費を準備することが可能になります。
- 〇適切。先進医療を受けた場合、保険適用の部分と保険適用外の部分が生じます。通常の診察・検査・投薬・入院料等については保険適用になりますが、技術料については保険適用外で、全額自己負担となりますので先進医療特約を付加することが望ましいです。
- ×不適切。医療技術の発達により平均入院日数は年々減少傾向にあります。しかし、逆に通院日数は増加傾向にあるので、入院日数や通院日数をよく検討した医療保険の検討が必要になります。昔に加入した生命保険では通院保障が十分でない場合があるので、別の生命保険に切り替えたり医療保険に別途加入したりするなども検討に値します。
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