FP2級過去問題 2017年9月学科試験 問23
問23
一般的な固定利付債券の利回りと価格の関係等に関する次の記述のうち、もっとも不適切なものはどれか。- 他の条件が同一であれば、債券価格が下落すると、その利回りは上昇する。
- 他の条件が同一であれば、残存期間の短い債券より残存期間の長い債券の方が、利回りの変動に対する価格の変動幅は小さい。
- 他の条件が同一であれば、表面利率が低いほど、利回りの変動に対する価格の変動幅は大きい。
- 他の条件が同一であれば、信用リスクが低いほど、利回りは低くなる。
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正解 2
問題難易度
肢14.8%
肢255.1%
肢312.8%
肢427.3%
肢255.1%
肢312.8%
肢427.3%
分野
科目:C.金融資産運用細目:4.債券投資
解説
- 適切。固定利付債券では、債券価格が下落しても支払われる利息は同じです。利息に対する債券価格が相対的に下がるため、その利回りは上昇することになります。
- [不適切]。固定利付債券では将来の利息(クーポン)が固定されているため、利回りが変動した際は償還差益で価値の調整が行われます。この際、利息収入の割合が大きい(=残存期間が長い)債券ほど、所定の利回りに合わせるために必要な償還差益の調整幅も大きくなります。そのため、短期債に比べて長期債の方が利回りの変化に対する価格変動幅は大きくなります。他の条件が同じであれば、残存期間の短い債券よりも残存期間の長い債券の方が、金利の変動に対する価格変動幅は大きい。(2013.9-24-3)他の条件が同じであれば、残存期間の短い債券よりも、残存期間の長い債券の方が、金利変動に対する債券価格の変動幅が大きくなる。(2013.5-24-2)
- 適切。債券価格は、金利が上昇すると下落し、金利が低下すると上昇します。表面利率が低ければ、利回りの変動に対する影響が大きくなるので金利感応度も大きくなります。他の条件が同じであれば、表面利率の低い債券よりも表面利率の高い債券の方が、金利の変動に対する価格変動幅は大きい。(2013.9-24-2)
- 適切。信用リスクが低いということは、利払いや元本償還が不履行になるおそれが低いことを意味します。投資家はリスクに見合ったリターンを求めますから、他の条件が同一であれば、信用リスクが高いほど利回りは高く、信用リスクが低いほど利回りは低くなります。
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