FP2級 2017年9月 実技(金財:個人)問8

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問8

AさんがX社から受け取った退職金に係る退職所得の金額を計算した次の〈計算式〉の空欄①~③に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

〈計算式〉
  1. 退職所得控除額
    □□□万円+()万円×{()年-20年}=□□□万円
  2. 退職所得の金額
    (3,200万円-□□□万円)×□□□=()万円
万円
万円

正解 

① 70(万円)
② 38(年)
③ 570(万円)

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:3.各種所得の内容

解説

退職所得の金額は「(退職に係る収入金額-退職所得控除額)×1/2」の算式で計算します。退職所得控除額は、勤続年数によって変わり下表のようになっています。
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〔①について〕
Aさんの勤続年数は37年6カ月ですので20年超の控除額の計算式になります。

 800万円+70万円×(勤続年数-20年)

よって、正解は70(万円)になります。

〔②について〕
勤続年数が入ります。勤続年数の端数は切り上げて計算します。Aさんは勤続年数37年6カ月で退職したので、勤続年数は38年になります。
よって、正解は38(年)になります。

〔③について〕
退職所得控除額は次のように計算できます。

 800万円+70万円×(38年-20年)=2,060万円

退職所得の金額は、退職金から退職所得控除を差し引き、1/2を乗じたものが退職所得となります。

 (3,200万円-2,060万円)×1/2=570万円

よって、正解は570(万円)になります。