FP2級過去問題 2018年5月学科試験 問10

問10

貸借対照表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 「有形固定資産」には、土地や建物、機械設備が計上されており、いずれも一定の耐用年数に基づき減価償却が行われる。
  2. 「無形固定資産」には、特許権やソフトウェアが計上されており、いずれも一定の耐用年数に基づき減価償却が行われる。
  3. 「投資その他の資産」には、長期貸付金や出資金などが計上されている。
  4. 「流動負債」には、買掛金や短期借入金などが計上されている。

正解 1

問題難易度
肢162.3%
肢220.1%
肢311.1%
肢46.5%

解説

  1. [不適切]。土地や建物、機械設備、車両などは「有形固定資産」に分類されますが、土地については時間経過によって価値が減少しないので減価償却の対象外です。
    貸借対照表における有形固定資産である建物や機械装置は、所定の耐用年数に応じた減価償却が行われる。2022.1-9-1
    「有形固定資産」には、土地、建物、機械設備などが含まれ、そのいずれも減価償却が行われる。2020.9-10-2
  2. 適切。特許権やソフトウェアは「無形固定資産」に分類され、耐用年数に基づき通常は定額法で減価償却が行われます。
  3. 適切。長期貸付金や出資金は「投資その他の資産」に分類され、貸借対照表の資産の部(借方)の固定資産の一つとして計上されます。
  4. 適切。「流動負債」とは、貸借対照表の負債の部の勘定科目のうち、近い将来に支払期限が到来する負債のグループで買掛金や短期借入金などが計上されます。
したがって不適切な記述は[1]です。