FP2級過去問題 2018年5月学科試験 問9(改題)

問9

教育ローンおよび奨学金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」の融資限度額は、学生・生徒1人につき、海外留学資金などの一定の要件に該当する場合を除き350万円である。
  2. 日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」は、主に親が申込人となるもので、成人していても学生本人が申し込むことはできない。
  3. 日本学生支援機構の貸与型奨学金には、無利息で貸与を受けられる「第一種奨学金」と、利息付(在学中は無利息)貸与の「第二種奨学金」がある。
  4. 日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」と日本学生支援機構の奨学金は、重複して利用することが可能である。

正解 2

問題難易度
肢15.2%
肢287.8%
肢32.0%
肢45.0%

解説

  1. 適切。教育一般貸付は、対象とする教育施設に修業しようとする人に対して、学生1人当たり最高350万円(一定要件を満たす人は450万円)を限度として貸し付ける制度です。最高450万円の融資を受けられるのは、①自宅外通学、②修業年限5年以上の大学(昼間部)、③大学院、④海外留学(条件有)に該当する人です。
  2. [不適切]。教育一般貸付の融資対象者は学生・生徒の生計を維持している保護者ですが、融資を受けようとする学生が成人しており、勤務収入などの安定した収入があって、独立して生計を営んでいるなどの条件を満たせば、学生本人が申込人となれる場合もあります。
  3. 適切。第一種奨学金は無利息、第二種奨学金は利息付です。
  4. 適切。日本学生支援機構の奨学金制度と教育一般貸付は併用できます。
したがって不適切な記述は[2]です。