FP2級過去問題 2018年5月学科試験 問12

問12

個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 保険料の支払方法には月払い、半年払い、年払い、一時払いがあるが、他の契約条件が同じ場合、保険料の支払総額が最も少ないのは一時払いである。
  2. 年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、相続人等が死亡給付金を一時金として受け取ることができる。
  3. 定額個人年金保険は、契約時に基本年金額が確定するが、変額個人年金保険は積立金の運用成果によって年金額が変動する。
  4. 定額個人年金保険は、他の契約条件が同じ場合、保険料の払込満了から年金受取開始までの据置期間が長い方が、受け取る年金額は多くなる。

正解 2

問題難易度
肢118.3%
肢254.2%
肢311.7%
肢415.8%

解説

  1. 適切。保険料の支払方法で契約条件が同じ場合、総支払額が最も少ない方法は一時払いになります。
  2. [不適切]。個人年金の受取期間中に被保険者が死亡した場合は、残りの期間に応じた年金または一時金を受け取ることができます。死亡給付金が支払われる場面は「年金受取期間」ですので記述は不適切です。
  3. 適切。定額個人年金保険は契約時に基本年金額が確定しますが、変額個人年金保険は積立金の運用成果によって死亡給付金額や解約返戻金、年金額が増減します。
  4. 適切。定額個人年金保険で他の契約条件が同じ場合、据置期間が長いほど受け取る年金額が多くなります。据置期間とは、保険料の支払いを終えてから年金受取開始までの期間のことで、据置期間中は保険会社により運用された分が年金額に還元されるからです。
    確定年金において、保険料払込満了から年金受取開始までの据置期間を長く設定すれば、年金の受取総額を増やすことができる。2022.1-13-2
    定額個人年金保険では、他の契約条件が同一の場合、保険料の払込満了から年金受取開始までの据置期間が長い方が、受け取る年金額は多くなる。2020.9-12-2
したがって不適切な記述は[2]です。