FP2級 2018年5月 実技(金財:個人)問8

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問8

AさんがX社から受け取った退職金に係る退職所得の金額を計算した次の〈計算の手順〉の空欄①~③に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

〈計算の手順〉
  1. 退職所得控除額
     ()万円+□□□万円×{()年-20年}=□□□万円
  2. 退職所得の金額
     (2,500万円-□□□万円)×□□□=()万円
万円
万円

正解 

① 800(万円)
② 36(年)
③ 290(万円)

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:3.各種所得の内容

解説

退職所得の金額は「(退職に係る収入金額-退職所得控除額)×1/2」の算式で計算します。退職所得控除額は、勤続年数によって異なり下表のようになっています。
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〔①について〕
Aさんの勤続年数は35年7カ月ですので20年超の控除額の計算式になります。式の前半部分には「40万円×20年」に当たる800万円が入ります。

 800万円+70万円×(勤続年数-20年)

よって、正解は800(万円)になります。

〔②について〕
具体的な退職控除額の計算になります。Aさんの勤続年数は35年7カ月ですので、端数切上げにより36年で計算します。
よって、正解は36(年)になります。

〔③について〕
退職所得控除額を求めて、退職所得の金額を計算します。

[退職所得控除額]
 800万円+70万円×(36年-20年)=1,920万円

[退職所得の金額]
退職金の額は2,500万ですので、
 (2,500万円-1,920万円)×1/2=290万円

よって、正解は290(万円)になります。