FP2級 2018年5月 実技(金財:生保)問8
問8
《設例》の生命保険を現時点で解約した場合のX社の経理処理(仕訳)について、下記の<条件>を基に、空欄①~③に入る最も適切な数値を、解答用紙に記入しなさい。<条件>
- X社が解約時までに支払った保険料の総額は3,150万円である。
- 上記以外の条件は考慮しないものとする。
①万円 |
②万円 |
③万円 |
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正解
① 2,700(万円) |
② 1,575(万円) |
③ 1,125(万円) |
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
本問では、定期保険が長期平準定期保険に該当するかどうかが明記されていないので、解説の前提として長期平準定期保険に該当することを説明しておきます。
長期平準定期保険は、2019年7月7日以前に契約した平準払いの法人定期保険のうち、「保険満了時の年齢が70歳超」かつ「加入時の年齢+保険期間×2が105超」という要件を満たす保険です。現在契約中の生命保険は、95歳満了、加入時の年齢40歳※ですから長期平準定期保険に該当します。
※「既払済保険料3,150万円÷年払保険料210万円=15年」より15年前に加入とわかる。Aさんの年齢55歳-15歳=40歳
〔①について〕
解約するとX社は2,700万円の解約返戻金を受け取ることになります。この金額は現金・預金勘定に計上されます。
よって、正解は2,700(万円)になります。
〔②について〕
長期平準定期保険では、前半6割期間での保険料支払い時は、保険料の2分の1を定期保険料として損金算入し、2分の1を前払保険料として資産計上します。また、長期平準定期保険を解約した場合、資産計上していた前払保険料を取り崩し、受け取った解約返戻金相当額と資産計上している前払保険料との差額は、雑収入(または雑損失)として計上します。
保険料を支払った15年間は保険期間の前半6割の期間ですので、既払済保険料3,150万円の2分の1が資産計上されている金額となります。
3,150万円×1/2=1,575万円
よって、正解は1,575(万円)になります。
〔③について〕
本問では「解約返戻金>資産計上額」ですので、差額を雑収入として計上することになります。
2,700万円-1,575万円=1,125万円
よって、正解は1,125(万円)になります。
長期平準定期保険は、2019年7月7日以前に契約した平準払いの法人定期保険のうち、「保険満了時の年齢が70歳超」かつ「加入時の年齢+保険期間×2が105超」という要件を満たす保険です。現在契約中の生命保険は、95歳満了、加入時の年齢40歳※ですから長期平準定期保険に該当します。
※「既払済保険料3,150万円÷年払保険料210万円=15年」より15年前に加入とわかる。Aさんの年齢55歳-15歳=40歳
〔①について〕
解約するとX社は2,700万円の解約返戻金を受け取ることになります。この金額は現金・預金勘定に計上されます。
よって、正解は2,700(万円)になります。
〔②について〕
長期平準定期保険では、前半6割期間での保険料支払い時は、保険料の2分の1を定期保険料として損金算入し、2分の1を前払保険料として資産計上します。また、長期平準定期保険を解約した場合、資産計上していた前払保険料を取り崩し、受け取った解約返戻金相当額と資産計上している前払保険料との差額は、雑収入(または雑損失)として計上します。
保険料を支払った15年間は保険期間の前半6割の期間ですので、既払済保険料3,150万円の2分の1が資産計上されている金額となります。
3,150万円×1/2=1,575万円
よって、正解は1,575(万円)になります。
〔③について〕
本問では「解約返戻金>資産計上額」ですので、差額を雑収入として計上することになります。
2,700万円-1,575万円=1,125万円
よって、正解は1,125(万円)になります。
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