FP2級 2018年9月 実技(金財:生保)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

はじめに、Mさんは、下記の各ケースにおいて、Aさんが死亡した場合の必要保障額を試算した。下記の<条件>を参考に、Aさんの必要保障額を計算した下記の表の空欄①~③に入る金額を求めなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。また、金額がマイナスになる場合は、金額の前に「▲」を記載し、マイナスであることを示すこと。

<条件>
  1. 長男Cさんが独立する年齢は、22歳(大学卒業時)とする。
  2. Aさんの死亡後から長男Cさんが独立するまで(7年間)の生活費の総額は、現在の日常生活費(月額30万円)の70%とし、長男Cさんが独立した後の妻Bさんの生活費の総額は、現在の日常生活費の50%とする。
  3. 長男Cさん独立時の妻Bさんの平均余命は、36年とする。
  4. <ケース1>の生活費の総額は、「長男Cさん独立までの遺族の生活費+長男Cさん独立後の妻Bさんの生活費」とする。
04.png./image-size:534×529
万円
万円
万円

正解 

① 8,244(万円)
② ▲3,356(万円)
③ ▲4,620(万円)

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:3.ライフプランニングの考え方・手法

解説

〔①について〕
<条件>により生活費の総額は、「長男Cさん独立までの遺族の生活費+長男Cさん独立後の妻Bさんの生活費」と定義されています。
1.長男Cさん独立までの遺族の生活費
Aさんの死亡から長男Cさんが独立するまで7年なので、
30万円×70%×12カ月×7年=1,764万円
2.長男Cさん独立後の妻Bさんの生活費
長男Cさん独立時の妻Bさんの平均余命は36年なので、
30万円×50%×12カ月×36年=6,480万円
生活費の総額(1+2)
1,764万円+6,480万円=8,244万円
よって、正解は8,244(万円)になります。

〔②について〕
必要保障額は「(a)遺族に必要な資金の総額-(b)準備資金」で計算します。
(a)遺族に必要な資金の総額
①に8,244万円を当てはめると、
8,244+0+800+700+700+500+500+300=11,744万円
(b)準備資金
表より合計15,100万円
必要保障額(a-b)
11,744万円-15,100万円=▲3,356万円
よって、正解は▲3,356(万円)になります。

〔③について〕
②の計算と同じように、まず生活費の総額を求めます。
<ケース2>は、Aさんが長男Cさんの独立時に死亡した場合ですので、生活費の総額は妻Bさんの生活費だけになります。①の計算と同様に、
長男Cさん独立後の妻Bさんの生活費
長男Cさん独立時の妻Bさんの平均余命は36年ですので、
30万円×50%×12カ月×36年=6,480万円
(a)遺族に必要な資金の総額
①に8,244万円を当てはめると、
6,480+0+600+400+200+300+300+300=8,580万円
(b)準備資金
表より合計13,200万円
必要保障額(a-b)
8,580万円-13,200万円=▲4,620万円
よって、正解は▲4,620(万円)になります。