FP2級 2019年5月 実技(FP協会:資産設計)問30

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問30

政彦さんは、健斗さんの大学進学を控えて奨学金や教育ローンに関心を持ち、FPの榎田さんに質問をした。榎田さんが日本学生支援機構の奨学金および日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)について説明する際に使用した下表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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  1. (ア)主に学生・生徒の保護者 (イ)いつでも可能 (ウ)300万円
  2. (ア)学生・生徒本人 (イ)いつでも可能 (ウ)350万円
  3. (ア)学生・生徒本人 (イ)決められた募集期間内 (ウ)300万円
  4. (ア)主に学生・生徒の保護者 (イ)決められた募集期間内 (ウ)350万円

正解 2

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:8.ライフプラン策定上の資金計画

解説

〔(ア)について〕
日本学生支援機構の貸与型奨学金は、学生・生徒本人に対して貸付けが行われます。そのため、学生・生徒の学業成績に関する基準や親の所得に関する基準が設けられています。卒業後には、貸付けを受けた「学生・生徒本人」が月賦等の方法で返済をします。
一方、教育一般貸付は、「主に学生・生徒の保護者」に対して貸付けが行われます。

〔(イ)について〕
教育一般貸付の申込みは、一年中いつでも可能です。入学前の受験費用がかさむ時に借りることも可能です。
一方、日本学生支援機構の貸与型奨学金は、決められた募集期間内に申し込みをしなくてはいけません。

〔(ウ)について〕
教育一般貸付は、原則として子ども1人当たり350万円以内が一括で貸与されます。また、一定の要件を満たす海外留学費用として利用する際には、450万円以内となっています。
一方、日本学生支援機構の貸与型奨学金は、無利息の「第1種」と利息付の「第2種」に分別され、それぞれ貸付け可能額も異なります。毎月定額が学生本人に貸与されます。
以前は海外留学のみが対象でしたが、2020年度より①自宅外通学、②修業年限5年以上の大学(昼間部)、③大学院に該当する人の上限も450万円になりました。
したがって[2]の組合せが適切です。