FP2級 2021年5月 実技(金財:生保)問2

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問2

次に、Mさんは、Aさんに対して、Aさんが受給することができる老齢基礎年金の額および付加年金の額について試算した。《設例》の<Aさん夫妻に関する資料>および下記の<条件>に基づき、下記の計算式の空欄①~③に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、年金額は2020年度価額に基づいて計算すること。また、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

<条件>
  • Aさんは、60歳に達するまで国民年金の保険料を納付する。
  • Aさんは、60歳に達するまで国民年金の付加保険料を250月納付する。
  • Aさんは、65歳から老齢基礎年金の受給を開始する。
<老齢基礎年金の額>
 ()円×480月=□□□円(円未満四捨五入)
<付加年金の額>
 ()円×250月=□□□円

正解 

① 781,700(円)
② 445(月)
③ 200(円)

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

〔①について〕
老齢基礎年金では480カ月(40年×12か月)分の保険料を納めると満額が支給されます。2020年度における老齢基礎年金の満額は781,700円です。
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よって、正解は781,700(円)になります。

〔②について〕
Aさんは20~22歳の時に35月の学生納付特例期間があります。学生納付特例制度とは、学生の間は申請により国民年金保険料の納付が猶予される制度で、猶予された期間は受給資格期間には算入されますが、年金額には反映されません。Aさんは学生納付特例期間の追納をしていないので、その期間分は年金額に反映されません。したがって、480月から35月を減じた「480月-35月=445月」が保険料納付済月数です。
よって、正解は445(月)になります。

〔③について〕
付加年金は第1号被保険者のための老齢基礎年金の上乗せ制度で、月々400円の付加保険料を国民年金保険料とあわせて納付することで、将来受け取る年金に年額「200円×付加保険料納付済月数」の付加年金が上乗せされます。
よって、正解は200(円)になります。