〔①について〕
総所得金額を求めるには、まず一時所得を計算しなくてはなりません。設例の満期保険金と解約返戻金が一時所得に該当し、次の計算式で総所得金額に算入される金額を求めます。解約返戻金・満期保険金の合計が収入金額、正味払込保険料の合計が支出金額になるので、

　(320万円＋520万円)－(300万円＋400万円)－50万円＝90万円
　90万円×1／2＝45万円

総所得金額は、給与所得と一時所得を合算した「7,050,000円＋450,000円＝7,500,000円」です。
よって、正解は7,500,000(円)になります。

〔②について〕
終身医療保険の保険料85,000円は「介護医療保険料控除」として生命保険料控除の対象となります。区分ごとの生命保険料控除額の算式は以下のようになっており、支払保険料が80,000円超の場合には一律40,000円です。よって、正解は40,000(円)になります。

〔③について〕
Aさんの合計所得金額は2,400万円以下なので、基礎控除の額は48万円です。
よって、正解は480,000(円)になります。

〔④について〕
所得税額は、課税総所得金額を所得税の速算表に当てはめて計算します。

(a)総所得金額は①で求めた750万円、(b)所得控除の合計額は280万円ですので、課税総所得金額(a－b)は「750万円－280万円＝470万円」となります。

＜資料＞所得税の速算表を用いて所得税額を計算すると、

　4,700,000円×20%－427,500円＝512,500円

よって、正解は512,500(円)になります。