FP2級 2022年5月 実技(金財:個人)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

Mさんは、Aさんに対して、日本の証券市場の全体像とその動向等について説明した。Mさんが説明した次の記述①~④について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「国内で、株式の現物取引を行う金融商品取引所は、東京、新潟、名古屋、福岡の4つがあります。かつては、大阪にも株式の現物取引を行う『大阪証券取引所』がありましたが、『東京証券取引所』との経営統合後、先物市場の運営に特化し、その名称を『大阪取引所』に変更しています」
  2. 「東京証券取引所では、2022年4月から、従前の『市場第一部』『市場第二部』『マザーズ』『ジャスダック』の4つの市場区分が変更され、『プレミア』『メイン』『ネクスト』の3市場に再編されました」
  3. 「東京証券取引所では、現在、9時から11時まで(前場)と12時30分から15時まで(後場)の2つの時間帯で立会内取引が行われていますが、2024年をめどに、後場の立会時間が30分延長される予定です」
  4. 「上場企業が公表する決算短信は、投資を行う際の重要な判断材料となります。東京証券取引所規則では、上場企業の事業年度や四半期累計期間に係る決算内容が定まった場合、直ちにその内容を開示しなければならないとされています」

正解 

×××

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. ×不適切。日本国内の証券取引所は、東京証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所および札幌証券取引所の4つがあります。2013年(平成25年)1月1日に、東京証券取引所と大阪証券取引所は経営統合し、大阪取引所として市場デリバティブ専門の取引所となりました。
  2. ×不適切。東京証券取引所は、2022年(令和4年)4月4日に市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ(スタンダード・グロース)から、「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」の3区分に再編されました。
  3. ×不適切。東京証券取引所では、2022年現在、9時から11時30分まで(前場)と12時30分から15時まで(後場)の2つの時間帯で立会内取引が行われており、2024年度後半をめどに、一日の取り引きの終了時間を今より30分延ばし、午後3時30分までとなる予定です。
  4. 〇適切。決算短信は、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、総資産、純資産など、投資を行う際の重要な判断材料となります。上場企業は、取締役会において決算案が承認された直後に決算概要を公表しなければならないとされています。