FP2級 2022年5月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

《設例》の<X社株式の関連情報>および<X社の財務データ>に基づいて算出される次の①、②を求めなさい(計算過程の記載は不要)。〈答〉は、%表示の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。
  1. 57期におけるROE(自己資本は56期と57期の平均を用いる)
  2. 57期における配当性向

正解 

① 7.31(%)
② 28.42(%)

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

〔①について〕
ROE(自己資本利益率)とは、自己資本を使ってどれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標です。ROEが高いほど、収益性が高い会社と判断できます。

 ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100

57期の当期純利益は9,500百万円、自己資本(=純資産)は設問の指示どおり56期と57期の平均額を用いるので、

 自己資本=(125,000+135,000)÷2=130,000
 ROE=9,500÷130,000×100=7.307…%
(小数点以下第3位を四捨五入)7.31%

よって、正解は7.31(%)です。

〔②について〕
配当性向とは、その期の税引後純利益の中から配当金をどのくらい支払っているかを表す指標です。

 配当性向(%)=年間配当金総額÷当期純利益×100

57期の配当金総額は2,700百万円(=270,000万円)、当期純利益は9,500百万円(=950,000万円)なので、

 270,000万円÷950,000万円×100=28.421…%
(小数点以下第3位を四捨五入)28.42%

よって、正解は28.42(%)です。