FP2級 2022年5月 実技(金財:個人)問6(改題)

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

Mさんは、Aさんに対して、NISAのつみたて投資枠について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「つみたて投資枠の年間の非課税投資枠は240万円です。また、生涯を通じて非課税で保有することのできる限度額は、成長投資枠とあわせて1,800万円です
  2. 「つみたて投資枠に受け入れることができる商品は、所定の要件を満たす公募株式投資信託と上場投資信託(ETF)に限られています。したがって、Aさんが投資を検討しているX社株式をつみたて投資枠に受け入れることはできません」
  3. 「つみたて投資枠を利用した買付けは、累積投資契約に基づく定期かつ継続的な買付けを行う方法に限られています。また、買い付けた年に使い切れなかった非課税投資枠をその翌年以降に繰り越すことはできません」

正解 

×

分野

科目:C.金融資産運用
細目:10.金融商品と税金

解説

  1. ×不適切。新NISAにおける年間投資限度額は、2023年以前の一般NISAに当たる「成長投資枠」が年240万円、2023年以前のつみたてNISAに当たる「つみたて投資枠」は年120万円です。また生涯の非課税保有の総枠は2つの枠を合計して1,800万円、そのうち成長投資枠は1,200万円までとなっています。
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  2. 〇適切。つみたて投資枠の対象商品は、❶購入時と売却時の手数料がゼロ、❷信託報酬が安い、❸分配金の支払い頻度が1月以下ではない、などの長期積立投資に適した一定の水準を満たす公募株式投資信託(インデックス型・アクティブ型)とETF(上場株式投資信託)に限定されています。つみたて投資枠では上場株式を購入することはできません。
  3. 〇適切。つみたて投資枠での買付けは「累積投資契約に基づく定期かつ継続的な買付け」に限られています。これは、対象銘柄を指定した上で「1か月に1回」など定期的に一定金額の買付けを続ける方法です。また、つみたて投資枠・成長投資枠のどちらも、その年の非課税投資枠に未使用分があっても、それを翌年以降に繰り越すことはできません。