FP2級過去問題 2024年1月学科試験 問24

問24

東京証券取引所の市場区分等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. プライム市場の上場維持基準では、新規上場から一定期間経過後の株主数および流通株式数について、新規上場基準よりも高い数値基準が設定されている。
  2. プライム市場の新規上場基準では、上場申請会社の直近事業年度におけるROEの数値基準について、8%以上と定められている。
  3. スタンダード市場の上場会社がプライム市場へ市場区分の変更を申請することはできるが、プライム市場の上場会社がスタンダード市場へ市場区分の変更を申請することはできない。
  4. JPX日経インデックス400は、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場を主市場とする普通株式の中から、ROEや営業利益等の指標等により選定された400銘柄を対象として算出される。

正解 4

問題難易度
肢128.9%
肢29.3%
肢311.8%
肢450.0%

解説

  1. 不適切。東京証券取引所の各市場に上場した企業が、当該市場区分に上場し続けるためには、上場維持基準を継続して維持する必要があります。上場維持基準は、プライム・スタンダード・グロースのいずれも、株主数、流通株式数、流通株式時価総額、流通株式比率については新規上場基準と同じです。
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  2. 不適切。プライム市場・スタンダード市場では、新規上場基準のひとつとして収益基盤・財政状態の項目がありますが、プライム市場は利益額・売上高・時価総額・純資産額で、スタンダード市場は利益額と純資産額で判定されます。いずれもROEは基準となっていません。
  3. 不適切。東京証券取引所では、それぞれの市場に新規上場基準が設けられています。変更先の新規上場基準を満たし、所定の審査を受ければ、市場区分を変更することが可能です。旧市場区分では、新規上場と市場区分変更で基準の違いがありましたが、市場区分の再編に伴い基準が共通化されているので、スタンダード市場へ変更するにはスタンダード市場の新規上場基準を満たす必要があります。
  4. [適切]。JPX日経インデックス400は、投資家にとって魅力的なROEや営業利益を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした400銘柄から構成される株価指数です。東証のプライム市場、スタンダード市場、グロース市場を主市場とする普通株式から400銘柄を選定して算出されます。
したがって適切な記述は[4]です。