FP2級 2023年5月 実技(金財:個人)問14

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問14

Aさんの相続に係る相続税の総額を試算した下記の表の空欄①~③に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、課税遺産総額(相続税の課税価格の合計額-遺産に係る基礎控除額)は2億円とし、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
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万円
万円
万円

正解 

① 5,400(万円)
② 325(万円)
③ 3,750(万円)

分野

科目:F.相続・事業承継
細目:4.相続と税金

解説

〔①について〕
遺産に係る基礎控除額は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」で計算します。
法定相続人は、妻Bさん・長男Cさん・孫Dさん・孫Eさんの4人なので「3,000万円+600万円×4人=5,400万円」です。
よって、正解は5,400(万円)になります。

〔②について〕
法定相続人は、妻Bさん・長男Cさん・孫Eさん・孫Fさんの4人であり、それぞれの法定相続分は次のとおりです。
  • 妻Bさん … 1/2
  • 長男Cさん … 1/2×1/2=1/4
  • 孫Eさん・孫Fさん … 1/2×1/2×1/2=1/8
まず、課税遺産総額2億円を法定相続分で各人に分配します。
  • 妻Bさん … 2億円×1/2=1億円
  • 長男Cさん … 2億円×1/4=5,000万円
  • 孫Eさん・孫Fさん … 各 2億円×1/8=2,500万円
次に速算表を利用して、各人ごとの相続税額を算出します。
  • 妻Bさん … 1億円×30%-700万円=2,300万円
  • 長男Cさん … 5,000万円×20%-200万円=800万円
  • 孫Eさん・孫Fさん … 各 2,500万円×15%-50万円=325万円
ここまでの計算で、孫Fさんの法定相続分から算出される相続税額は325万円になるとわかります。
よって、正解は325(万円)になります。

〔③について〕
全員の算出税額を合算した金額が相続税の総額になります。

 2,300万円+800万円+325万円+325万円=3,750万円

よって、正解は3,750(万円)になります。