FP2級 2023年9月 実技(金財:個人)問6
問6
Mさんは、Aさんに対して、Y投資信託を購入する際の留意点等について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。- 「運用管理費用(信託報酬)は、投資信託を保有する投資家が負担する費用です。一般に、アクティブ型投資信託は、パッシブ型投資信託よりも運用管理費用(信託報酬)が高い傾向があります」
- 「ドルコスト平均法は、価格が変動する商品を定期的に一定口数購入する方法であり、定期的に一定額購入する方法よりも平均購入単価を引き下げる効果が期待できます」
- 「仮に、Y投資信託から収益分配金が支払われ、分配後の基準価額がAさんの個別元本を上回っていた場合、当該分配金はすべて元本払戻金(特別分配金)となります」
① | ② | ③ |
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正解
① | ② | ③ |
〇 | × | × |
分野
科目:C.金融資産運用細目:3.投資信託
解説
- 〇適切。パッシブ運用とアクティブ運用を比べたとき、運用コストが高い傾向にあるのはアクティブ運用です。アクティブ運用は、ベンチマークを上回る運用収益率を得ることを目指すので、投資対象の調査や分析、積極的な売買などのコストが余分に掛かるためです。
- ×不適切。定期的に一定口数購入ではありません。ドルコスト平均法は、価格変動のある特定の金融商品を購入する際に、一度にまとめて購入するのではなく、均等額ずつを定期的に積立投資する方法です。価格が安いときにはたくさん買い、価格が高いときには少しだけ買うので平均購入単価を平準化できる利点があります。
- ×不適切。個別元本を上回る部分は「普通分配金」となります。株式投資信託から支払われた収益分配金は、課税対象となる「普通分配金」と非課税の「元本払戻金(特別分配金)」に分かれ、その区別は個別元本と分配落ち後の基準価額の関係で決まります。分配後の基準価額に収益分配金を足したときに、個別の元本を上回る部分が「普通分配金」となり、それ以外の部分は「元本払戻金(特別分配金)」となります。
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