FP2級 2024年5月 実技(金財:生保)問3

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問3

Mさんは、Aさんに対して、老後の収入を増やすことができる各種制度について説明した。Mさんが説明した次の記述①~④について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「Aさんは、国民年金の定額保険料に上乗せして、付加保険料を納付することができます。仮に、Aさんが付加保険料を200月納付し、65歳から老齢基礎年金を受給する場合、老齢基礎年金の額に付加年金として年額80,000円が上乗せされます」
  2. 「国民年金基金は、老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。加入は口数制となっており、1口目は2種類の終身年金(A型・B型)のいずれかを選択します」
  3. 「国民年金基金の1口目の給付には、国民年金の付加年金相当が含まれているため、Aさんが国民年金基金に加入した場合、国民年金の付加保険料を納付することはできません」
  4. 「国民年金の定額保険料や付加保険料を前納した場合、前納期間に応じて保険料の割引がありますが、国民年金基金の掛金については、前納による割引制度はありません」

正解 

××

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:6.企業年金・個人年金等

解説

  1. ×不適切。付加保険料を納付した人は、「200円×付加保険料納付月数」の式で求めた付加年金額が老齢基礎年金に上乗せされます。付加保険料納付月数が200月の場合、付加年金の額は年額「200円×200月=40,000円」です。
  2. 〇適切。国民年金基金の給付の型には、終身年金のA型・B型、確定年金のⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型の7種類がありますが、1口目は2種類の終身年金(A型:保証期間あり、B型:保証期間なし)のいずれかを選択しなければなりません。
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  3. 〇適切。国民年金基金の掛金拠出と付加保険料の納付は同時にすることはできません。国民年金基金の1口目には、付加年金の年金機能(200円×納付月数、死亡一時金の加算8,500円)が含まれているためです。
  4. ×不適切。付加保険料や国民年金基金の掛金を前納する場合、前納する期間によって多少の割引を受けられます。付加保険料は国民年金保険料と同じで最大で2年分、国民年金基金の掛金は1年分を前納できます。