FP2級 2024年9月 実技(金財:生保)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

Mさんは、Aさんに対して、Aさんが提案を受けた生命保険の保障内容および課税関係について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
  1. 「公的介護保険の保険給付は、主に訪問介護や通所介護(デイサービス)などの現物給付による介護サービスであるため、自宅の改修費用などの多額の出費に備え、一定額を介護一時金で準備しておくことは検討に値します」
  2. 「妻BさんがAさんに代わって介護一時金を受け取った場合、当該一時金は一時所得の収入金額として所得税の課税対象となります」
  3. 「介護年金終身保障保険には、Aさんだけでなく、妻Bさんが加入することも検討に値します。介護年金終身保障保険は、保険金額や保険料払込期間等、同じ内容で設計した場合、女性のほうが男性よりも毎回の保険料は割安になります」

正解 

××

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. 〇適切。公的介護保険では保険適用で介護サービスを受けることができますが、現金の給付はありません。介護が必要になるとこれまでと同じ収入を得られなくなったり、介護費用がかさむことで生活が圧迫されるリスクがあるので、まとまった保険金が支給される民間保険に加入することも検討に値します。
  2. ×不適切。指定代理請求特約は、本来の受取人を代理して保険金を請求できる制度です。代理請求の効果は本人に帰属するため、たとえ指定代理請求人の口座に振り込まれた場合でも、法律上は本来の受取人が受け取ったことになります。介護一時金は、身体の傷害に基因して受け取る給付金・保険金なので、被保険者本人やその家族が受け取った場合は原則として非課税です。
  3. ×不適切。終身年金では被保険者が生存している限り年金を受け取れます。保険会社からすれば、平均余命の長い女性のほうが将来見込まれる年金支払総額が増えるので、男女でその他契約内容が同一の場合、終身年金の保険料は女性のほうが高くなります。