FP2級 2025年1月 実技(金財:個人)問4
問4
Mさんは、Aさんに対して、《設例》の〈X社およびY社に関する資料〉に基づいて、株式の投資指標等について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。- 「一般に、ROEの数値が高いほうが経営の効率性が高いと判断されます。ROEは、Y社のほうがX社よりも高くなっています」
- 「株主への利益還元の大きさに着目した指標として、配当性向があります。配当性向は、X社のほうがY社よりも高くなっています。一般に、配当性向が高いほど、株主への利益還元の度合いが高いと考えることができます」
- 「PERやPBR等が低い銘柄など、企業の業績や財務内容等からみて株価が割安と判断される銘柄に投資する手法は、一般に、バリュー投資と呼ばれます」
① | ② | ③ |
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正解
① | ② | ③ |
× | 〇 | 〇 |
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
- ×不適切。ROE(自己資本利益率)は「当期純利益÷自己資本×100」で計算し、高いほど効率的に利益を上げていると評価されます。
- X社 245,000÷2,100,000×100=11.6…%
- Y社 230,000÷2,700,000×100=8.5…%
- 〇適切。配当性向は「年間配当金総額÷当期純利益×100」で計算します。
- X社 77,000÷245,000×100=31.4…%
- Y社 69,000÷230,000×100=30%
- 〇適切。PERやPBR等が低い銘柄など、企業の業績や財務内容等からみて株価が割安と判断される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれています。また、今後の成長性が見込める銘柄への投資を重視する運用手法は、グロース投資と呼ばれています。
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