FP2級 2025年5月 実技(金財:個人)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

Mさんは、Aさんと長女Cさんに対して、株式取引のルール等について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものは○を、不適切なものは×を選択しなさい。
  1. 「国内株式市場における代表的な株価指標である日経平均株価は、東京証券取引所のプライム市場に上場している銘柄のうち、時価総額上位225銘柄を対象とした修正平均型の株価指標です」
  2. 「上場株式の売買注文の方法には、指値注文や成行注文があります。指値注文では、高い値段の買い注文が低い値段の買い注文に優先して売買が成立し、同じ値段の買い注文については、寄り付きや引けなどを除き、先に出された注文が後に出された注文に優先して売買が成立します」
  3. 「上場株式の配当を受け取るためには、普通取引の場合、権利確定日の2営業日前までに株式を買い付け、権利確定日まで売却せずに保有する必要があります」

正解 

××

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. ×不適切。時価総額ではありません。日経平均株価(日経225)は、プライム市場に上場している銘柄のうち、市場を代表する225銘柄の株価を平均して算出される株価指数です。225銘柄は、市場流動性や業種のバランスなどを考慮して日本経済新聞社が選定しています。
  2. 〇適切。取引所における株式の指値注文は、価格優先と時間優先の原則で処理されます。同一銘柄に対する複数の買い(売り)の指値注文がある場合、価格の高い(低い)注文が優先し、複数の同値の指値注文がある場合、注文時刻の早い注文が優先して約定します。
  3. ×不適切。配当金や株主優待の権利を得るためには、権利確定日に株主名簿に記載されている必要があります。上場株式の引渡しは約定日から起算して3営業日目のため、権利確定日の2営業日前(権利付き最終取引日)までに購入・保有していれば名簿に記載されます。権利付き最終取引日まで保有していれば名簿への記載は確保されるため、権利確定日を待たずに売却してしまっても問題ありません。