2017年9月  学科  問23について

よしよさん
(No.1)
選択肢3番の解説「表面利率が低ければ、利回りの変動に対する影響が大きくなる」とは、具体的にどういうことなのでしょうか。
「表面利率」と「利回り」の関係をよく理解できていません。
すみませんが、どなたか更に具体的に教えていただけますと助かります。
2024.02.23 15:31
マルさん
(No.2)
表面利率などの言葉の意味はご存知だと言う前提で、単純にこの問題が何を聞いているかを説明します。

この3の選択肢が聞いている事を簡潔に言うとこうです。

(金利が上がると債権が売られ、債権価格が下落しますが)、そのとき、表面利率が低い債権と高い債権だと、どちらが安くなりますか?もっというとどっちが人気がなく値崩れ起こしますか?

具体例を出しましょう。AとBの債権を登場させます。どちらも額面金額100円の債権です。
A表面利率3% 償還期間5年 発行価格95円
B表面利率5% 償還期間5年 発行価格95円

このAとB、もしあなたが買うとしたらどっちがもうかりますか?

Aは表面利率3%なんで、毎年額面100円の3%、つまり3円が償還まで5年間入ってくる。つまり15円の儲け。そして95円で買ったのが、5年たてば額面100円で引き取ってくれる。つまり5円の儲け。先ほどの15円と合わせて20円の儲けがAにはある。

次にBですが、表面利率は5%なんで、利息は毎年5円です。それが5年間なんで計25円の儲け。そして95円で買ったのが5年たてば100円で引き取りは同じですから、5円儲かるは同じ。そうするとBは計30円の儲けです。

20円の儲けを生み出すAと30円の儲けを生み出すB、両方売り出されたら、あなたならどっちを買いますか?
もちろんより多く利益を出してくれるBですよね。
そうすると、利益を生み出す力が低い、もっとざっくり言うとあまり儲からないAは売れ残ります。売れ残ったAはもっと値段を下げないと売れないでしょう。そうすると、AはBに比べて値段の下げ幅が大きくなります。
これを解説しているのが選択肢3の解説です。

どうでしょうか?
単純化して解説してみましたが、理解できたでしょうか?
2024.02.24 05:53
よしよさん
(No.3)
マルさん

非常に丁寧でわかりやすい解説をいただき、どうもありがとうございました。おかげさまで完全に理解できました。

具体的にな例を出していただくことで、スムーズに頭に入ってきました。

このサイトの管理者さんはもちろんですが、マルさんのように本当に理解されている方からいただける解説は、勉強している中で本当に貴重に思っています。
ネットでいろいろと調べていたのですが、結局よくわからずにしばらく悩んでいたので、本当に本当に助かりました。心から嬉しく思いました。

試験に合格したいのはもちろんなのですが、合格したら終わりとせず、実際にFPの勉強を通してお金に関わる知識を幅広く身につけておきたいと思って勉強しています。

重ねて、本当にどうもありがとうございました。
2024.02.24 08:39

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