生命保険(全145問中103問目)

No.103

終身保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2016年1月試験 問13
  1. 一時払終身保険は、契約後の解約時期にかかわらず解約返戻金が払込保険料を下回ることはない。
  2. 無選択型終身保険は、被保険者の健康状態を診査する費用がかからないため、他の条件が同一であれば、告知や診査を必要とする終身保険に比べて割安な保険料が設定されている。
  3. 利率変動型積立終身保険(アカウント型保険)は、主契約の適用利率が契約後一定期間ごとに見直されるが、最低保証利率が設定されている。
  4. 低解約返戻金型終身保険は、解約返戻金の金額を低く設定する期間について、契約者が任意に指定できる。

正解 3

問題難易度
肢14.4%
肢215.9%
肢361.9%
肢417.8%

解説

  1. 不適切。一時払終身保険は、一括で保険料を支払うため他の月払いや年払いよりも保険料を安く抑える事ができます。しかし、解約時の解約返戻金は年々増加していくので早くに解約したときなどには、解約返戻金が払込保険料を下回ることがあります。
    一時払終身保険は、契約後一定期間内に解約した場合、解約返戻金額が一時払保険料相当額を下回ることがある。2021.3-13-1
    一時払終身保険は、契約後一定期間内に解約した場合、解約返戻金額が一時払保険料相当額を下回ることがある。2019.5-13-2
    一時払定額終身保険は、契約後いつ解約しても解約返戻金が払込保険料を下回ることはない。2014.1-12-3
  2. 不適切。無選択型終身保険は、健康状態などの告知や医師の診査の必要がなく、健康上の理由などで通常の終身保険に加入できなかった人でも加入することが可能です。そのため、契約条件が同一であれば告知や診査を必要とする終身保険に比べて保険料は割高になります。
    無選択型終身保険は、加入に当たって健康状態について告知や医師の診査を必要としないが、保険料については、支払保険料以外の契約条件が同じで告知や診査を必要とする終身保険と比べて割高となる。2018.1-12-1
  3. [適切]。利率変動型積立終身保険(アカウント型保険)は、保険料をアカウント(積立)部分にプールして必要な保障保険料に振り替える自由設計型の保険です。主契約の積立部分の適用利率が契約後一定期間ごとに見直され、最低保証利率が設定されています。
  4. 不適切。低解約返戻金型終身保険は、保険料払込期間中の解約返戻金が低くなる代わりに払込み保険料が安く設定されている終身保険です。この解約返戻金の金額を低く設定する期間については契約者が任意に指定することはできず、保険会社が設定した期間の中から選択し設定します。なお、保険料の払込みが終了すると以降の解約返戻金は通常の保険と同水準に戻ります。
したがって適切な記述は[3]です。