金融派生商品(全20問中7問目)
No.7
金融派生商品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。2021年9月試験 問27
- 現物と反対のポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引を、ヘッジ取引という。
- ヘッジ取引には、将来の価格上昇リスク等を回避または軽減する売りヘッジと将来の価格下落リスク等を回避または軽減する買いヘッジがある。
- 現物価格と当該現物を原資産とする先物価格の間で価格差が生じた場合、割高な方を売り、割安な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得る取引を、裁定取引という。
- 先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりの方向に変動したときに、反対売買を行って利益を確定する取引を、スペキュレーション取引という。
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正解 2
問題難易度
肢18.8%
肢240.3%
肢325.3%
肢425.6%
肢240.3%
肢325.3%
肢425.6%
分野
科目:C.金融資産運用細目:8.金融派生商品
解説
- 適切。ヘッジ取引とは、現物と反対の取引を先物市場で行うことにより、現物の価格変動リスクを回避または軽減する取引です。現物価格の変動による利益と同額の利益が発生するように、現物と同じポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引を、ヘッジ取引という。(2022.5-27-2)現物取引と反対のポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引をヘッジ取引という。(2018.9-26-4)現物取引と反対のポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引をヘッジ取引という。(2017.9-26-4)ヘッジ取引は、現物と反対のポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引である。(2014.5-28-4)
- [不適切]。ヘッジ取引は価格変動リスクを抑えることを目的として行われる取引で、買いヘッジと売りヘッジがあります。
- 買いヘッジ
- 価格の値上がりが見込まれるときに、将来の購入価格を確定した取引を行う方法
- 売りヘッジ
- 価格の値下がりが見込まれるときに、将来の売渡価格を確定した取引を行う方法
先物取引を利用したヘッジ取引には、将来の価格上昇リスク等を回避または軽減する売りヘッジと、将来の価格下落リスク等を回避または軽減する買いヘッジがある。(2023.9-27-2) - 適切。裁定取引とは、現物価格と先物価格の間で価格差があるときに、割高な方を売り、割安な方を買い、その価格差が縮まったときに反対売買を行うことで利益を得る取引をいいます。裁定取引は、価格差のほか金利差があるときにも行われ、アービトラージとも呼ばれます。現物価格と当該現物を原資産とする先物の理論価格との間で価格差が生じた場合、割安な方を売り、割高な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得ることを狙う取引を、裁定取引という。(2022.5-27-3)
- 適切。スペキュレーション取引とは、将来の先物価格を予想して買い建てまたは売り建てをし、予想通りに価格が変動したときに反対売買により利益を上げる取引です。
将来、先物価格が上昇すると予想するときには買い建てをして、その後、価格が上昇したときに転売して利益を得ます。また、将来、先物価格が下落すると予想するときには売り建てをして、その後、価格が下落したときに買い戻しをして利益を得ます。先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりの方向に変動したときに反対売買を行って利益を確定することを狙う取引を、スペキュレーション取引という。(2022.5-27-4)
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