FP2級過去問題 2016年1月学科試験 問8

問8

国民年金基金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 国民年金基金に加入することができる者は、国民年金の第1号被保険者と第3号被保険者である。
  2. 国民年金基金の加入は口数制で、年齢が50歳0月以下の場合、1口目は2種類の終身年金の中から選択し、2口目以降は、2種類の終身年金に5種類の確定年金を加えた計7種類の中から選択することができる。
  3. 国民年金基金の掛金は、加入者が確定拠出年金の個人型年金に加入していた場合、その掛金と合算して月額6万8,000円が上限である。
  4. 国民年金基金の加入者が国民年金の保険料を納付しなかった場合、その未納期間に係る国民年金基金の加入期間は、国民年金基金の年金給付の対象とされない。

正解 1

問題難易度
肢162.9%
肢215.2%
肢310.0%
肢411.9%

解説

  1. [不適切]。国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者が任意で加入できる公的年金制度で、老齢基礎年金に上乗せして年金を受け取れるものです。第2号被保険者と第3号被保険者は加入することはできません。
    国民年金基金の加入員は、国民年金の付加保険料を納めることができない。2015.9-8-4
  2. 適切。国民年金基金の給付の型には、終身年金のA型・B型、確定年金のⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型の7種類があります。1口目は2種類の終身年金(A型・B型)のいずれかに加入し、2口目以降は2種類の終身年金に5種類(Ⅰ型~Ⅴ型)の確定年金を加えた計7種類の中から選択できます。
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    確定年金を5種類から選べるのは50歳0カ月以下の場合です。50歳1カ月以上だとⅠ型~Ⅲ型、60歳以上だとⅠ型のみ選択できます。
    国民年金基金への加入は口数制となっており、1口目は2種類の終身年金のなかから選択し、2口目以降は5種類の確定年金のなかから選択する。2025.5-7-3
    国民年金基金への加入は口数制となっており、1口目は終身年金、2口目以降は終身年金または確定年金から加入者が選択する。2015.5-8-4
  3. 適切。国民年金基金の掛金は月額68,000円が上限で、加入者が個人型確定拠出年金に加入していた場合は、その掛金と合算して月額68,000円(年額816,000円)が上限になります。
    小規模企業共済の掛金は、確定拠出年金の個人型年金の掛金との合計で、月額68,000円が限度とされている。2024.9-8-2
  4. 適切。国民年金基金は老齢基礎年金に上乗せされて支払われるものなので、国民年金の保険料を納付しなかった場合、その未納期間に係る国民年金基金の加入期間は、国民年金基金の年金給付の対象外となります。
したがって不適切な記述は[1]です。