FP2級過去問題 2025年5月学科試験 問7

問7

国民年金基金に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 国民年金基金には、国民年金の第1号被保険者および第3号被保険者と、日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の国民年金の任意加入被保険者が加入することができる。
  2. 国民年金基金の加入員は、厚生年金保険の被保険者になるなどの所定の事由に該当したときに加入員の資格を喪失するが、自己の都合で任意に脱退することはできない。
  3. 国民年金基金への加入は口数制となっており、1口目は2種類の終身年金のなかから選択し、2口目以降は5種類の確定年金のなかから選択する。
  4. 国民年金基金の給付には、老齢年金、障害年金、遺族一時金がある。

正解 2

問題難易度
肢118.3%
肢252.6%
肢314.5%
肢414.6%

解説

  1. 不適切。国民年金基金に加入できるのは、①国民年金の第1号被保険者、②60歳以上65歳未満もしくは海外に居住していて国民年金の任意加入被保険者となっている人です。第3号被保険者は国民年金基金に加入することができません。
    国民年金基金には、国民年金の第1号被保険者だけでなく第3号被保険者も加入することができる。2022.9-6-1
    国民年金基金には、国内に住所を有する60歳以上65歳未満の国民年金の任意加入被保険者も加入することができる。2022.9-6-2
    日本国籍を有する者で、日本国内に住所を有しない20歳以上65歳未満の国民年金の任意加入被保険者は、国民年金基金に加入することができる。2021.9-7-3
    日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の国民年金の任意加入被保険者は、国民年金基金に加入することができる。2021.3-8-3
    日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の国民年金の任意加入被保険者は、国民年金基金に加入することができる。2016.9-7-3
    国民年金基金には、国民年金の第1号被保険者および第3号被保険者が加入することができる。2015.5-8-3
    国民年金基金には、国民年金の第1号被保険者のほか、日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の国民年金の任意加入被保険者も加入することができる。2015.1-8-1
  2. [適切]。国民年金基金への加入後は、加入者自身の意思のみで任意に脱退することは認められていません。脱退が認められるのは、国民年金の第1号被保険者でなくなった場合など、法律で定められた一定の事由に該当したときに限られます。
    国民年金基金の加入員は、厚生年金保険の被保険者になるなどの所定の事由に該当したときに加入員の資格を喪失し、自己の都合で任意に脱退することはできない。2015.1-8-4
  3. 不適切。国民年金基金の給付の型には、終身年金のA型・B型、確定年金のⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型・Ⅴ型の7種類があります。1口目は2種類の終身年金(A型・B型)のいずれかに加入し、2口目以降は2種類の終身年金に5種類(Ⅰ型~Ⅴ型)の確定年金を加えた計7種類の中から選択できます。
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    確定年金を5種類から選べるのは50歳0カ月以下の場合です。50歳1カ月以上だとⅠ型~Ⅲ型、60歳以上だとⅠ型のみ選択できます。
    国民年金基金の加入は口数制で、年齢が50歳0月以下の場合、1口目は2種類の終身年金の中から選択し、2口目以降は、2種類の終身年金に5種類の確定年金を加えた計7種類の中から選択することができる。2016.1-8-2
    国民年金基金への加入は口数制となっており、1口目は終身年金、2口目以降は終身年金または確定年金から加入者が選択する。2015.5-8-4
  4. 不適切。国民年金基金の給付は、老齢年金と遺族一時金の2つで、障害に対する給付はありません。給付として老齢給付、障害給付、死亡一時金がそろっているのは、個人型確定拠出年金(iDeCo)です。
    国民年金基金の給付には、老齢年金、障害年金、死亡一時金がある。2022.5-8-4
    国民年金基金の給付には、老齢年金、遺族一時金、障害一時金がある。2022.1-6-3
したがって適切な記述は[2]です。