FP2級過去問題 2016年5月学科試験 問54

問54

遺産分割協議に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 遺産分割協議書は、相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヵ月以内に作成し、家庭裁判所に提出しなければならない。
  2. 遺産分割協議書は、共同相続人全員の署名、実印による捺印および印鑑証明書の添付がない場合には、原則として無効となる。
  3. 遺産分割協議書は、あらかじめ1人の相続人が遺産分割協議書の草案を用意して、他の共同相続人全員が順次これに署名・捺印する持回り方式により作成することも認められている。
  4. すでに成立している遺産分割協議においては、共同相続人全員の合意があったとしても、当該遺産分割協議の全部または一部を解除することはできない。

正解 3

問題難易度
肢114.6%
肢218.8%
肢360.8%
肢45.8%

解説

  1. 不適切。法律上、遺産分割をいつまでにしなければいけないという期限はありません。ただし、相続税の各種特例の適用を受けるには期限があります。
  2. 不適切。遺産分割協議書は、法律で特に定められた形式がありません。詐欺や強迫による取消し、相続人の一部欠如や錯誤による無効はあり得ますが、書類の形式だけで無効とされることはありません。ただし、相続登記や相続税の申告では共同相続人全員の署名、実印による捺印および印鑑証明書の添付が求められるので、通常は自書+実印が必要となります。
  3. [適切]。遺産分割協議書は、あらかじめ1人の相続人が用意した遺産分割協議書案に対して、他の共同相続人全員が順次署名・捺印する持回り方式も可能です。よって記述は適切です。
  4. 不適切。遺産分割協議がすでに成立した場合でも、相続人全員の合意があれば、遺産の再分割協議をすることが認められています。
したがって適切な記述は[3]です。