FP2級過去問題 2019年9月学科試験 問10
問10
決算書に基づく経営分析指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- 固定比率は、自己資本(株主資本)に対する固定資産の割合を示したものであり、一般に、この数値が高い方が財務の健全性が高いと判断される。
- 損益分岐点売上高は、「固定費÷限界利益率」の算式によって求めることができる。
- 自己資本比率(株主資本比率)は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したものであり、一般に、この数値が高い方が財務の健全性が高いと判断される。
- 当座比率は、その企業の短期の負債に対する当座資産による支払能力を評価するための指標であり、一般に、この数値が高い方が望ましいとされる。
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正解 1
問題難易度
肢142.0%
肢222.2%
肢315.2%
肢420.6%
肢222.2%
肢315.2%
肢420.6%
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:10.中小法人の資金計画
解説
- [不適切]。固定比率は、固定資産に投資した資金が、どのくらい自己資本でまかなわれているかを表しています。値が低いほど財務の健全性が高いと判断されます。
●固定比率(%)=固定資産÷自己資本×100 - 適切。損益分岐点売上高は以下の公式で求められます。
●損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
限界利益率=1-(変動費÷売上高) - 適切。自己資本比率は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したもので、この数値の高い方が財務の健全性は高いと判断されます。
●自己資本比率(%)=自己資本÷総資産×100 - 適切。当座比率は、流動負債に対する当座資産の割合を示す指標で、値が高いほど短期支払い能力は高いと判断されます。
●当座比率(%)=当座資産÷流動負債×100