FP2級過去問題 2016年5月学科試験 問19

問19

損害保険を活用した家計のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 海外旅行先で病気になり、現地で治療費用が発生した場合に備えて、海外旅行(傷害)保険を契約した。
  2. 自家用自動車の運転中に交通事故で死傷した場合に備えて、自分の過失割合にかかわらず補償が受けられるよう、人身傷害補償保険を付けた自動車保険を契約した。
  3. 自宅である賃貸アパートの風呂場の水をあふれさせて、階下の居住者の家財に損害を与えた場合に備えて、個人賠償責任保険を契約した。
  4. 出産のために就業できずに収入が途絶える場合に備えて、所得補償保険を契約した。

正解 4

問題難易度
肢16.3%
肢26.6%
肢313.8%
肢473.3%

解説

  1. 適切。海外旅行保険は、海外旅行先での病気等での治療費に備える保険で、海外で被った地震・噴火・津波による傷害も補償されます。
  2. 適切。自動車保険の人身傷害補償保険は、自動車事故で死傷したり後遺障害を被った場合に、示談を待たずに、自己の過失部分も含めて保険金額を限度に損害額の全額が自己の保険会社から支払われます。
    自家用自動車の運転中に交通事故で死傷するリスクに備えて、自己の過失割合にかかわらず補償が受けられるよう、人身傷害(補償)保険を付帯して自動車保険を契約した。2021.3-19-2
    自家用自動車の運転中に交通事故で死傷した場合に備えて、自分の過失割合にかかわらず補償が受けられるよう、人身傷害補償保険を付けた自動車保険に加入した。2015.9-19-3
  3. 適切。個人賠償責任保険は、個人またはその家族全員が日常生活において生じた偶然の事故により他人に損害を与えてしまった場合に保険金が支払われます。記述の損害も対象の範囲になります。
  4. [不適切]。所得補償保険は、ケガや病気で就業不能となった場合にその間の所得を補償する保険ですが、妊娠・出産・育児はケガや病気ではないので補償されません。
    勤めている会社が倒産して失業し、収入が途絶えた場合に備えて、所得補償保険に加入した。2015.9-19-4
    Cさんは、子どもの出産や育児のために就業できずに収入が途絶える場合に備えて、所得補償保険の契約をした。2014.1-20-3
したがって不適切な記述は[4]です。