FP2級過去問題 2013年9月学科試験 問19

問19

第三分野の保険や医療特約の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 特定(三大)疾病保障保険は、被保険者ががん、急性心筋梗塞または脳卒中により所定の状態となった場合に、特定疾病保険金が支払われる。
  2. 先進医療特約の対象となる先進医療の種類は、約款に記載されており、契約後に変更されることはない。
  3. 女性医療特約は、女性が受ける手術や入院に備える特約であり、美容上の処置や正常分娩に係る入院等も補償される。
  4. 介護保障保険は、被保険者が寝たきりまたは認知症により所定の要介護状態となった場合に介護一時金や介護年金が支払われるが、被保険者が死亡した場合に死亡保険金が支払われるものはない。

正解 1

問題難易度
肢183.9%
肢23.9%
肢33.9%
肢48.3%

解説

  1. [適切]。特定(三大)疾病保障保険は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中に罹患し所定の状態となった場合に、生前に死亡保険と同額の特定疾病保険金が支払われます。
    特定(三大)疾病保障保険では、がん、急性心筋梗塞、脳卒中により所定の状態となり、特定疾病保険金を受け取った場合、当該保険契約は消滅する。2017.1-18-2
    特定(三大)疾病保障定期保険では、被保険者が、がん、急性心筋梗塞、脳卒中により所定の状態となった場合、特定疾病保険金が支払われる。2016.1-18-2
    特定(三大)疾病保障定期保険は、被保険者ががん、急性心筋梗塞または脳卒中により所定の状態となった場合に、それぞれ1回ずつ特定疾病保険金が支払われる。2014.9-19-3
  2. 不適切。先進医療特約では、療養を受けた日において、その医療技術が先進医療として厚生労働大臣に承認されている場合に保険金が支払われます。先進医療に該当するか否かは厚生労働大臣の定めによるので、約款に具体的な医療方法が記載されてはいません。
  3. 不適切。女性医療特約は、乳がんや子宮がんなどの女性特有の病気や甲状腺の障害など発生率が高い病気による手術や入院に備える特約ですが、美容上の処置や正常分娩等は補償の対象外です。
  4. 不適切。介護保障保険は、寝たきりまたは認知症などによって所定の要介護状態となった場合に介護一時金や介護年金が支払われますが、被保険者が介護状態にならずに死亡した場合に、死亡保険金が支払われる死亡保障を備えているものもあります。
したがって適切な記述は[1]です。