FP2級過去問題 2016年5月学科試験 問21

問21

銀行等の金融機関で取り扱う預金商品の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 普通預金は、預入期間の定めのない流動性預金であり、給与や年金などの自動受取口座として利用することができる。
  2. 貯蓄預金は、預入期間の定めのない流動性預金であり、公共料金などの自動支払口座として利用することができる。
  3. 法人がスーパー定期預金を預け入れる場合は、単利型または半年複利型のいずれかを選択することができる。
  4. 年0.025%の金利が適用される定期預金(単利型)に1億円を1年間預け入れた場合、所得税、復興特別所得税および住民税の源泉徴収(特別徴収)後の手取りの利息は、2万円である。

正解 1

問題難易度
肢188.2%
肢22.7%
肢34.8%
肢44.3%

解説

  1. [適切]。普通預金は変動金利で、給与や年金などの自動受取口座、決済口座として利用できます。
  2. 不適切。貯蓄預金は、預入残高によって金利が変動する預金です。入出金は自由ですが、給与・年金・配当金の自動受取りや公共料金の自動引落しには利用できません。
  3. 不適切。法人がスーパー定期に預け入れる場合は、1年後、1年分の利子がついて利子を受け取れる単利型のみになります。
    スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。2024.5-22-2
    スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。2024.1-21-3
    スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。2022.1-21-3
    法人がスーパー定期預金に預け入れる場合は、単利型または半年複利型のいずれかを選択することができる。2021.3-21-1
    スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。2021.1-22-2
    スーパー定期預金には単利型と半年複利型があるが、個人は半年複利型を利用することができない。2015.5-22-3
    スーパー定期預金は、預入期間にかかわらず、単利型または半年複利型のいずれかを預金者が選択することができる。2014.9-22-2
  4. 不適切。預貯金の利息は、一律20.315%(所得税15%・特別復興所得税0.315%・住民税5%)の税率で源泉徴収(源泉分離課税)されます。受け取る税引き後の利息は、「25,000円-(25,000円×20.315%)=19,922円(端数切捨て)」になります。
    個人が年0.025%の金利が適用される定期預金(単利型)に1億円を1年間預け入れた場合、所得税、復興特別所得税および住民税の源泉徴収(特別徴収)後の利息は、2万円である。2021.3-21-2
したがって適切な記述は[1]です。