FP2級過去問題 2020年9月学科試験 問22

問22

銀行等の金融機関で取り扱う預金の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 貯蓄預金は、クレジットカード利用代金などの自動振替口座や、給与や年金などの自動受取口座として利用することができる。
  2. 当座預金は、公共料金などの自動振替口座として利用することはできるが、株式の配当金の自動受取口座として利用することはできない。
  3. 為替先物予約を締結していない外貨定期預金の満期時の為替レートが預入時の為替レートに比べて円安になれば、当該外貨定期預金に係る円換算の運用利回りは高くなる。
  4. 期日指定定期預金は、預金者が預入時に据置期間経過後から最長預入期日までの間で満期日を指定しなければならない。

正解 3

問題難易度
肢15.8%
肢211.2%
肢364.0%
肢419.0%

解説

  1. 不適切。貯蓄預金は、預入残高によって金利が変動する預金です。入出金は自由ですが、給与・年金・配当金の自動受取りや公共料金の自動引落しには利用できません。
  2. 不適切。当座預金でも、公共料金の自動引き落としや配当金等の自動受取口座として利用することができます。普通預金との違いは、手形や小切手が使用できる、ATMでの入出金ができない、利息が付かない、当座借越ができるなどです。
  3. [適切]。外貨定期預金で為替レートが預入時より円安に推移すると、為替差益により円換算での利回りは向上します。
    本問では"為替先物予約なし"なので、特段考慮する必要はありませんが、為替先物予約とは、将来の一定時期に一定価格で受け渡すことを約定する取引です。円換算時の為替レートを預入時に確定するために用いられます。
  4. 不適切。期日指定定期預金は、預入れ後に据置期間(通常1年)経過後から最長預入期日(通常3年)までの間で任意の日を満期日として預金者が指定できます。「指定できる」というだけであって指定は義務ではありません。指定しなければ最長預入期日に一括して払戻しされます(申出により自動継続も可能)。
したがって適切な記述は[3]です。