FP2級過去問題 2018年1月学科試験 問40

問40

決算書および法人税申告書に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を表している。
  2. 貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を表している。
  3. 決算書における当期純利益と法人税申告書における各事業年度の所得の金額は、必ず一致する。
  4. キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。

正解 3

問題難易度
肢14.2%
肢25.1%
肢378.2%
肢412.5%

解説

  1. 適切。損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を表す決算書であり、経営成績について収益と費用とを対比して、その差額を利益として示す書類です。
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    損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を示したものである。2020.1-40-2
    損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を示している。2014.5-40-1
  2. 適切。貸借対照表は、一定時点における企業資本の資産と、その調達源泉である負債、純資産の構成を示し、財務状態を表した計算書です。
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    貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を示したものである。2022.5-40-1
    貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を示したものである。2020.1-40-1
    貸借対照表は、決算期末時点における企業の財政状態を示している。2014.5-40-2
  3. [不適切]。基本的には一致しません。決算書による当期純利益は「収益-費用」で計算し、法人税法上の所得金額は「益金-損金」で計算します。会計上の収益と税法上の益金、会計上の費用と税法上の損金は必ずしも一致しないため、決算書の当期純利益と法人税申告書の所得金額が同じになるとは限りません。法人税の申告書(別表四)では、会計上の利益に算入/不算入する益金・損金を加減算して法人税法上の所得を確定します。
  4. 適切。キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金(現金及び現金同等物)の増減を、営業活動、投資活動、財務活動の3つに区分して現金の流れを数値で示した書類です。
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    キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。2023.5-40-4
    キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。2022.5-40-3
    キャッシュフロー計算書は、将来における企業の資金収支の予測を示したものである。2020.1-40-3
    キャッシュ・フロー計算書は、来期における企業の資金収支の予測を示している。2014.5-40-3
したがって不適切な記述は[3]です。