FP2級過去問題 2019年5月学科試験 問22

問22

上場投資信託(ETF)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 東京証券取引所には、日本株式、外国株式、債券、REIT等の指数や指標に連動するETFが上場されている。
  2. ETFは、売買の際に上場株式と同様に売買委託手数料がかかるが、非上場の投資信託とは異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されない。
  3. ETFの分配金には、普通分配金と元本払戻金(特別分配金)とがあり、税務上、普通分配金は課税対象となり、元本払戻金(特別分配金)は非課税となる。
  4. TOPIXインバース指数に連動するETFは、TOPIXの前営業日に対する変動率の2倍となるように計算された指数に連動するように運用されている。

正解 1

問題難易度
肢156.0%
肢28.0%
肢328.8%
肢47.2%

解説

  1. [適切]。東京証券取引所には、日本株、外国株、債券、REIT、商品、レバレッジ型/インバース型などのETFが上場されています。
  2. 不適切。ETFも、信託財産の中から運用管理費用(信託報酬)が日々徴収されます。また売買時には証券会社が定める委託手数料がかかります。
    ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。2023.9-22-1
    ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。2022.5-23-1
    ETFは、売買の際に上場株式と同様に売買委託手数料が発生するが、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。2021.5-23-2
    ETFの売買には、上場株式と同様に売買委託手数料が発生するが、非上場の投資信託とは異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。2020.9-23-1
    非上場の投資信託とは異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されないが、売買の際には上場株式と同様に売買委託手数料がかかる。2017.9-22-3
  3. 不適切。ETFの分配金には普通分配金と特別分配金の区別がありません。ETFによる利益(分配金及び譲渡益)は、上場株式等に準じて所得税・住民税合わせて20.315%の申告分離課税となります。
    ETFの分配金には、普通分配金と元本払戻金(特別分配金)があり、税法上、普通分配金は課税対象となり、元本払戻金(特別分配金)は非課税となる。2023.1-22-4
    ETFの分配金には、普通分配金と元本払戻金(特別分配金)があり、税法上、普通分配金は課税対象となり、元本払戻金(特別分配金)は非課税である。2020.9-23-4
    ETFの分配金には、普通分配金と元本払戻金(特別分配金)とがあり、税務上、普通分配金は課税対象となり、元本払戻金(特別分配金)は非課税となる。2018.9-23-4
  4. 不適切。日経平均インバース・インデックスは、日経平均株価の変動と逆の動きになる指数なので、それに連動するETFも日経平均株価とは逆の(-1倍の)値動きになります。
したがって適切な記述は[1]です。