FP2級過去問題 2019年5月学科試験 問21

問21

銀行等の金融機関で取り扱う預金の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 期日指定定期預金は、据置期間経過後から最長預入期日までの間で、預金者が指定した日を満期日とすることができる。
  2. 貯蓄預金は、給与や年金などの自動受取口座や、公共料金などの自動振替口座として利用することができる。
  3. デリバティブを組み込んだ仕組預金には、金融機関の判断によって満期日までの期間が変更される商品がある。
  4. スーパー定期は、市場金利の動向等に応じて、各金融機関が預金金利を設定する商品である。

正解 2

問題難易度
肢15.2%
肢284.7%
肢36.1%
肢44.0%

解説

  1. 適切。期日指定定期預金は、預入れ後に据置期間(通常1年)経過後から最長預入期日(通常3年)までの間で任意の日を満期日として預金者が指定できます。
  2. [不適切]。貯蓄預金は、預入残高によって金利が変動する預金です。入出金は自由ですが、給与・年金・配当金の自動受取りや公共料金の自動引落しには利用できません。
  3. 適切。仕組預金は、デリバティブを預金商品に組み込んだものです。仕組預金は通常の預金よりも高金利ですが、満期まで原則として解約ができず、金融機関が満期日を選択できる権利を持っています。預金という名が付いていますが、元本割れの可能性もあるリスク商品です。
  4. 適切。スーパー定期預金は、一般的に1ヶ月以上10年以下の満期を定めた預金です。利率は普通預金よりも高く、市場金利を基準として各金融機関がそれぞれに預金利率を設定しています。
したがって不適切な記述は[2]です。