FP2級過去問題 2020年9月学科試験 問21(改題)

問21

内閣府が公表する景気動向指数に採用されている経済指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定した指標であり、そのうち生鮮食品を除く総合指数は、景気動向指数の遅行系列に採用されている。
  2. 消費者態度指数は、現在の景気動向に対する消費者の意識を調査して数値化した指標であり、景気動向指数の一致系列に採用されている。
  3. 東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所のプライム市場、スタンダード市場に上場している内国普通株式の対象銘柄を対象とした株価指標であり、景気動向指数の一致系列に採用されている。
  4. 有効求人倍率(除学卒)は、月間有効求人数を月間有効求職者数で除して求められる指標であり、景気動向指数の遅行系列に採用されている。

正解 1

問題難易度
肢136.7%
肢219.6%
肢325.9%
肢417.8%

解説

  1. [適切]。消費者物価指数は、一般消費者が購入している財・サービス価格の動向を表す指数で、総務省が毎月発表しています。総合指数は、景気動向指数の遅行系列に採用されています。
    消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定したものである。2018.1-21-3
    消費者物価指数は,全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定する統計で,総務省が作成・公表している。2017.1-21-1
  2. 不適切。消費者態度指数は、消費動向調査の結果を基に、暮らし向き、収入の増え方、雇用環境、耐久消費財の買い時判断の4項目の消費者意識を指数化したもので、内閣府が毎月発表しています。景気動向指数の先行系列に採用されています。
  3. 不適切。東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所のプライム市場、スタンダード市場に上場している内国普通株式の対象銘柄(旧・市場第一部の全銘柄)の時価総額を、1968年1月4日の終値を100として指数化した時価総額加重型の株価指数です。景気動向指数の先行系列に採用されています。
  4. 不適切。有効求人倍率は、全国の公共職業安定所に登録されている求人数を求職者数で除して算出される数値です。景気動向指数の一致系列に採用されています。
したがって適切な記述は[1]です。
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