FP2級過去問題 2025年5月学科試験 問23

問23

上場投資信託(ETF)の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されない。
  2. 証券取引所を通じて行うETFの売買取引では、現物取引のほか、信用取引も行うことができる。
  3. ETFは、支払われる分配金が自動で再投資されるため、投資の複利効果を得ることができる。
  4. ETFには、株価指数に連動するものはあるが、REIT指数や商品指数に連動するものはない。

正解 2

問題難易度
肢110.1%
肢268.8%
肢315.7%
肢45.4%

解説

  1. 不適切。ETFには、売買コストと保有コストがかかります。売買コストはETFを売買するときに証券会社に支払う委託手数料です。保有コストは信託財産の運用や管理に要する費用(信託報酬)で、信託財産の中から日々徴収されています。
    ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。2023.9-22-1
    ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。2022.5-23-1
    ETFは、売買の際に上場株式と同様に売買委託手数料が発生するが、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。2021.5-23-2
    ETFの売買には、上場株式と同様に売買委託手数料が発生するが、非上場の投資信託とは異なり、運用管理費用(信託報酬)は発生しない。2020.9-23-1
    ETFは、売買の際に上場株式と同様に売買委託手数料がかかるが、非上場の投資信託とは異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されない。2019.5-22-2
    非上場の投資信託とは異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されないが、売買の際には上場株式と同様に売買委託手数料がかかる。2017.9-22-3
  2. [適切]。ETFは、普通株式と同様に指値注文、成行注文および信用取引ができます。
    証券取引所を通じて行うETFの取引では、成行注文や指値注文を行うことはできるが、信用取引を行うことはできない。2021.3-22-1
    証券取引所を通じて行うETFの売買取引では、現物取引のほか、信用取引も行うことができる。2020.9-23-3
    証券取引所を通じて行うETFの取引では、信用取引を行うことはできない。2019.9-23-2
    証券取引所を通じて行うETFの取引では、成行注文や指値注文はできるが、信用取引を行うことはできない。2018.5-22-2
  3. 不適切。ETFでは、支払われる分配金を自動で再投資する仕組みがありません。分配金を再投資する場合は、手動で買い付け行わなくてはなりません。一方、投資信託は分配金を自動で再投資する選択ができます。再投資をすることで投資の複利効果が得られます。
    ETFは、支払われる分配金が自動で再投資されるため、投資の複利効果を得ることができる。2022.5-23-2
  4. 不適切。ETFは、株価指数に連動するもの以外に、債券、REIT、金や原油などの商品(コモディティ)など、さまざまな指数に連動するものがあります。
    ETFには、株価指数に連動するものはあるが、REIT指数や商品指数に連動するものはない。2022.5-23-4
したがって適切な記述は[2]です。