株式投資(全54問中6問目)

No.6

東京証券取引所の市場区分等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2023年9月試験 問24
  1. スタンダード市場は、「多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場」である。
  2. プライム市場は、「高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場」である。
  3. スタンダード市場の上場会社がプライム市場へ市場区分の変更をするためには、プライム市場の新規上場基準と同様の基準に基づく審査を受ける必要がある。
  4. 東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場の全銘柄を対象として算出されている。

正解 3

問題難易度
肢112.1%
肢29.1%
肢355.3%
肢423.5%

解説

  1. 不適切。本肢はプライム市場を説明した文です。スタンダード市場は、公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場です。
    プライム市場のコンセプトは、「多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場」である。2023.1-24-2
    グロース市場のコンセプトは、「公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場」である。2023.1-24-4
  2. 不適切。本肢はグロース市場を説明した文です。プライム市場は、多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場です。
    スタンダード市場のコンセプトは、「高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場」である。2023.1-24-3
  3. [適切]。東京証券取引所では、それぞれの市場に新規上場基準が設けられています。変更先の新規上場基準を満たし、所定の審査を受ければ、市場区分を変更することが可能です。旧市場区分では、新規上場と市場区分変更で基準の違いがありましたが、市場区分の再編に伴い基準が共通化されています。よって、プライム市場に変更するためには、プライム市場の新規上場基準に従って審査を受ける必要があります。
    スタンダード市場の上場会社がプライム市場へ市場区分の変更を申請することはできるが、プライム市場の上場会社がスタンダード市場へ市場区分の変更を申請することはできない。2024.1-24-3
  4. 不適切。全銘柄が対象ではありません。東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所のプライム市場、スタンダード市場に上場している内国普通株式の対象銘柄(旧・市場第一部の全銘柄)の時価総額を、1968年1月4日の終値を100として指数化した時価総額加重型の株価指数です。
    東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場に上場している全銘柄を対象として算出されている。2024.9-24-3
    東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所プライム市場に上場している代表的な225銘柄を対象として算出した指数である。2019.5-24-1
    東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所プライム市場とスタンダード市場に上場している内国普通株式全銘柄を対象として算出される。2018.5-24-1
    東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所プライム市場およびスタンダード市場に上場している全銘柄を対象として算出される。2015.5-25-3
    東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所のプライム市場、スタンダード市場に上場している内国普通株式の対象銘柄を対象として算出されている。2013.9-26-3
したがって適切な記述は[3]です。