FP2級過去問題 2022年1月学科試験 問40

問40

決算書に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 貸借対照表において、純資産の部の合計額がマイナスになることがある。
  2. 貸借対照表における資産の部の合計額は、負債の部および純資産の部の合計額と一致する。
  3. 損益計算書における売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。
  4. 損益計算書における経常利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。

正解 4

問題難易度
肢122.9%
肢213.1%
肢315.1%
肢448.9%

解説

  1. 適切。赤字経営が続くと利益剰余金がマイナスとなり、最終的には資本金に食い込んで純資産の部の合計額がマイナスとなります。これが「債務超過」と呼ばれる状態で、企業の負債が資産を上回っている状況を示します。
    貸借対照表において、純資産の部の合計額がマイナスになることはない。2025.1-40-1
    貸借対照表の現金残高がマイナスになることはない。2021.1-40-1
    貸借対照表において、純資産の部の合計額がマイナスになることはない。2020.9-40-3
    貸借対照表の純資産の部の合計額は、マイナスになることはない。2018.5-40-2
  2. 適切。貸借対照表は「資産=負債+純資産」という基本原則に基づいて作成されるため、資産の部の合計(借方合計)と、負債の部および純資産の部の合計額(貸方合計)は常に一致します。バランスシート(B/S)と呼ばれる所以です。
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    貸借対照表において、資産の部の合計額は、負債の部および純資産の部の合計額と一致する。2025.1-40-2
    貸借対照表において、資産の部の合計額と、負債の部および純資産の部の合計額は一致する。2023.5-40-3
    貸借対照表の資産の部の合計額と負債の部の合計額は一致する。2022.9-40-4
    貸借対照表の資産の部の合計額は、負債の部の合計額と一致する。2021.9-40-3
    貸借対照表の資産の部の合計額は、負債の部および純資産の部の合計額と一致する。2021.1-40-2
    貸借対照表において、資産の部の合計額と、負債の部および純資産の部の合計額は一致する。2020.9-40-4
    貸借対照表の資産の部の合計額と負債の部の合計額は、必ず一致する。2018.5-40-1
  3. 適切。売上総利益は「売上高-売上原価」で求めます。粗利とも呼ばれます。
    損益計算書において、営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2025.1-40-3
    損益計算書の営業利益は、売上総利益金額から販売費及び一般管理費の合計額を控除した金額を表示している。2024.1-40-3
    損益計算書の営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2023.9-40-1
    損益計算書において、営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2023.5-40-1
    損益計算書の売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。2022.9-40-1
    損益計算書の営業利益の額は、経常利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2022.9-40-2
    損益計算書における経常利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2022.1-40-4
    損益計算書の売上総利益の額は、売上高の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2021.9-40-1
    損益計算書において、営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2020.9-40-2
    損益計算書の営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の合計額を差し引いて算出する。2018.5-40-3
  4. [不適切]。経常利益は「営業利益+営業外収益-営業外費用」で求めます。本肢は営業利益の説明です。
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    損益計算書において、営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2025.1-40-3
    損益計算書の営業利益は、売上総利益金額から販売費及び一般管理費の合計額を控除した金額を表示している。2024.1-40-3
    損益計算書の営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2023.9-40-1
    損益計算書において、営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2023.5-40-1
    損益計算書の売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。2022.9-40-1
    損益計算書の営業利益の額は、経常利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2022.9-40-2
    損益計算書における売上総利益の額は、売上高の額から売上原価の額を差し引いた額である。2022.1-40-3
    損益計算書の売上総利益の額は、売上高の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2021.9-40-1
    損益計算書において、営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。2020.9-40-2
    損益計算書の営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の合計額を差し引いて算出する。2018.5-40-3
したがって不適切な記述は[4]です。