FP2級過去問題 2017年5月学科試験 問2

問2

ファイナンシャル・プランナーがライフプランニングに当たって作成する一般的な各種の表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。
  2. ライフプランニング上の可処分所得は、年間の収入金額から社会保険料、所得税、住民税および生命保険料を差し引いた金額を使用する。
  3. キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定する。
  4. 個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価で計上する。

正解 2

問題難易度
肢19.1%
肢283.8%
肢34.7%
肢42.4%

解説

  1. 適切。将来発生する予定のある教育資金・レジャー費・車の購入費などの予算額は現在価値で見積り、キャッシュフロー表を作成するときは金利や物価上昇率を考慮して変動率を用いて将来価値で計上します。
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2021.9-2-2
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2019.5-2-4
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2018.1-3-4
  2. [不適切]。生命保険料は差し引きません。可処分所得とは、家計が自由に処分(使用)することができる所得という意味で、年間の収入金額から社会保険料、所得税、住民税を差し引いた金額のことです。
  3. 適切。キャッシュフロー表を作成する段階においては、収入や支出の変動率や金融資産の運用利率は、見通しで設定して将来価値を算出します。
    キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定する。2018.1-3-3
  4. 適切。個人のバランスシートにおける金融資産や不動産の価額は、現時点での価値を把握するため、取得価額ではなく作成時点の時価で計上する必要があります。不動産や車であれば売却価格、生命保険では解約返戻金額、投資資産ではその時点での評価額を使います。
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、一般に、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額を計上する。2024.5-2-2
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価ではなく、取得時点の価額で計上する。2021.9-2-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。2020.1-2-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。2019.5-2-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。2018.1-3-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、不動産は取得時の価額を記入し、預貯金や負債は作成時の残高を記入する。2015.5-2-4
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や自宅等の不動産は、取得価格ではなく、作成時の時価で記入する。2014.1-2-1
したがって不適切な記述は[2]です。