FP2級過去問題 2018年1月学科試験 問3

問3

ファイナンシャル・プランナーがライフプランニングに当たって作成する一般的な各種の表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。
  2. ライフプランニング上の可処分所得は、年間の収入金額から所得税、住民税および生命保険料を差し引いた金額を使用する。
  3. キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定する。
  4. ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。

正解 2

問題難易度
肢15.1%
肢283.5%
肢35.4%
肢46.0%

解説

  1. 適切。バランスシートの各価額には作成時点の金額を記入します。自家用車ならば作成時点の売却価格、生命保険ならば作成時点の解約返戻金の金額になります。
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価ではなく、取得時点の価額で計上する。2021.9-2-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。2020.1-2-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。2019.5-2-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価で計上する。2017.5-2-4
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や自宅等の不動産は、取得価格ではなく、作成時の時価で記入する。2014.1-2-1
  2. [不適切]。可処分所得は、「年収-(税+社会保険料等)」で算出します。生命保険料や火災保険料は差し引きません。
    ライフプランニング上の可処分所得は、年間の収入金額から社会保険料、所得税、住民税および生命保険料を差し引いた金額を使用する。2017.5-2-2
    ライフプランニング上の可処分所得の金額は、年間の収入金額から社会保険料、所得税および住民税、生命保険料および損害保険料を控除した金額である。2014.1-2-3
  3. 適切。キャッシュフロー表の金額欄には、物価変動や金利変動などを加味した金額を記載します。未来の実際の変動率は知り得ないので、キャッシュフロー表の作成では作成時点の見通しをもとに設定した変動率を使用します。
    キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定する。2017.5-2-3
  4. 適切。将来生じるライフイベントについては作成時点の価格で見積りを出します。そしてキャッシュフロー表に記載する際には、現時点からライフイベント発生時までの期間に応じた将来価値に直します。
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2021.9-2-2
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2019.5-2-4
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2017.5-2-1
したがって不適切な記述は[2]です。